ルビ振り革命!Wordで完結!ルビを自動でつける超便利機能

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

「この漢字、全員の生徒が読めるだろうか?」

新しい単元に入るとき、専門用語や難解な漢字が並んだ授業プリント・テスト問題で漢字が苦手な子がいる時、そんな不安を感じることはありませんか?せっかく時間をかけて作った資料も、生徒が「読めない」というだけで、内容が頭に入ってこないことや、テストであれば問題が解けなかったりするのは本当にもったいないことです。

「すべての漢字にふりがなを振ればいいのはわかっている…でも、手作業でやるにはあまりに時間がかかりすぎる!」

そう感じている先生に、ぜひ試していただきたいことがあります。Wordの機能一つで、この悩みが劇的に解消する魔法のような時短テクニックです。以前から、Wordの文書に自動でルビ(ふりがな)を振ってくれるマクロの存在は知られていました。実際にこちらのページを参考にして私も行っていました。しかし、OSのアップデートなどの影響か、うまく動作しないことも増えてきて、せっかくの便利機能が使えなくなってしまった…という先生もいらっしゃるのではないでしょうか。私もその一人でした。

そこで、今回、このマクロを改良し、ほぼすべての漢字に自動でルビを振れるように調整しました。日々の教材作成がグッと楽になる、シンプルで強力なツールです。なお、このマクロはWindows環境でのみ動作することにご注意ください。このマクロを使えば、生徒が読みやすい授業プリントを、これまでよりずっと短い時間で作成できるようになります。

こちらの動画をご覧ください。自動でルビが振られていく様子がわかりますね。

自動ルビ振りマクロの導入手順

設定編(初回の1回だけ行います)

次のワードファイルをワード(Word)で開いて、その後コードを全てコピーしてください。全選択コピーをします。

ビフリマクロの入ったWordファイル

ワードを開いたまま、「表示」タブをクリックします。

3 「マクロ」グループ内にある「マクロ」をクリックし、「マクロの表示」を選択します。

4「マクロ」ダイアログボックスが表示されますので、適当なマクロ名(例: test など)を入力し、「作成」ボタンを押します。

5 VBAエディターが開きますので、既存のコード(もしあれば)を全て削除し、先ほどコピーしたコードを貼り付けてください

6 保存をして、VBAエディターを閉じます。

これで準備完了です。この作業は1回やっておけば、次回からは必要ありません。

マクロの実行方法

1 ルビをつけたいWordファイル(テストやプリントなど)を開きます。

2 「表示」タブから「マクロ」→「マクロの表示」を選択します。

3 リストの中から「Repeat10Times」を選択し、「実行」ボタンをクリックします。

これで、ドキュメント内の漢字に自動でルビが上から順番に振られていきます。そのままほっておいて他の作業をしましょう。その様子が上記のYoutubeの動画です。

このマクロは繰り返しの処理でほとんどの漢字にルビを振りますが、20回以上出現する同じ漢字にはルビが振られない場合があります。その際は再度マクロを実行するか、手動でルビを加えてください。

最後に必ず内容を確認します。大体合っているのですが、例えば「表」は「ひょう」としてルビを振って欲しかったのですが、「おもて」となっていたこともありました。ご注意ください。

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