『きめる!共通テスト物理基礎 改訂版』著者特設の学習補助サイト(動画やシミュレーションを用意しました)
News!
2024/08/14 出版からおよろ2ヶ月で2刷となりました。好評でとても嬉しいです。
2024/08/23 高校学参「共通テスト参考書」にてNo1の売れ行きとなっているとの連絡を受けました!
※過去問題集を除く「物理」期間内販売冊数 (2024年6月18日~2024年8月14日)CDP_CANTERA調べ
このページは、『きめる!共通テスト物理基礎 改訂版』(学研)について、学習する生徒がより理解を深められるように用意した著者特設サイトです。なおすでに購入されている方は、下にあるSection1力学のところからご覧ください。補助教材を多数掲載しています。
アマゾン『きめる!共通テスト物理基礎 改訂版』(学研)
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どんな特徴のある本なの?
購入を検討している方のために、この本の特徴について動画にまとめましたので紹介します。こちらの動画(3分程度)をご覧ください。
なお、この本は3度生まれ変わっており、ちなみに2つ前の時に書いたのがこちらの本です。この時はまだセンター試験でした。
そして時代の流れによって、大学入学共通テストに変わって書き直しをしたものが改訂の入っていない物理基礎となります。それがこちらです。
今回はさらにその改訂版ということになり、3回目のバージョンアップとなります。表紙のデザインもデザイナーのHOHOEMIさんが手掛けてくださいました。本書の柔らかくて少し懐かしさを感じるような素敵なデザインです。HOHOEMIさん他のデザインを見ると見たことのある方も多いはず!(instagram)
中身の変化について比べてみましょう。まずは前回と比べて大きく変わったのが、その厚さです。
情報を精選して、わかりにくい部分の解説を多く入れるような作業を行いました。また学研の編集の樋口さんを中心に、デザイナーさんがデザインや、色合いなど細かなところまで丁寧に編集をしてくださいました。例えば私が書いた稚拙なイラストを綺麗に書き直して、配置をしてくれています。もちろんイラストは何度もチェックしました。
こちらは力学のページですが、今までの見やすくて、絵の多いデザインは継承されています。細かくイラストで考え方を説明をしているのがわかると思いますが、このページ以外の全体のページにつてもほぼ同様です(上の動画でパラパラめくっているのでご覧ください)。
また3ステップ解法で、誰でも思考の手順がわかるようにまとめています。通常の物理の授業で困っている人にも対応できるのではないかなと思います。
特に波動は編集者やイラストレーターを困らせるようなイラストの数になっています。一つ一つ私が作ったものを渡していきました。結構時間かかっています。
別冊は今回もついています。試験の直前の復習に役立てられると思います。
中身はこのような感じで、本文から抜粋してまとめてある感じです。
各章について、動きをイメージできるようにたくさんのイラストを載せはしたものの、誌面ではなかなか表現がしにくかったものについて、それらの動画やインタラクティブ教材(Scratch等の手作り教材)について紹介します。本書と合わせて理解にお役立てください。
SECTION1 力学
このセクションでは、未来の運動状態を予測する式、運動方程式、エネルギーの保存について学習します。物理基礎ではメインとなる力学です。特に動きをイメージすることが大切なのですが、初めての方には少し難しいため、動きのあるものを中心に教材を用意しました。わからないところや、理解の補強にお役立てください。
P20 v-tグラフ(Scratch)
等速直線運動・等加速度直線運動について、グラフがどのように描かれるのかをビジュアルにわかるように作成しました。
P40 自由落下(Scratch)
各種落下の様子を再現しました。初速度を変更してその動きを観察することができます。
P44 相対速度(Youtube)
多くの生徒がづまづく相対速度についてYoutubeにまとめて動きのある絵を使いながら解説しました。物理基礎では2次元の運動については扱いませんが、ここではそれも含めて解説しています。
水圧の公式の求め方を詳しく解説しました。本書では公式のみの紹介でしたが、直方体に入った水の重さを使って求めていくことができます。
図は同書籍より引用
浮力の求め方についてまとめました。本書でも入れたかった内容だったのですが、スリム化のためにカットをしたところです。物体にはたらく浮力を足し合わせていくことにより、公式が導かれます。
SECTION2 熱力学
このセクションでは、熱量の式と、熱力学第一法則について学びます。物理基礎では熱力学分野はさらっと終わるのですが、特にわかりにくいのが、熱力学第一法則の、「気体がした仕事」、「された仕事」というところです。力学の仕事の正・負とともに、理解を深めておきましょう。
P130 熱力学第一法則から考える断熱圧縮(youtube)
気体をピストンに閉じ込めて、素早く圧縮すると、なんと火をつけることができます。そんな実験について紹介しました。
Section3 波動
このセクションでは、波について扱います。この章の執筆が一番くるしました。というのも波動は頭の中で波が綺麗に動くようになるまで想像できるかがポイントだからです。多数の絵を掲載して、その動きがわかるように工夫をしましたが、イラストだと限度があります。そこでこちらの動画教材でイメージを広げて深めてください。横波の他にも、縦波というより想像しにくい波も登場します。
P140 縦波と横波の様子(Youtube)
横波と縦波の様子について動画で実際に撮影しました。本物の様子をご覧ください。
P140 横波の様子(Sceatch)
こちらはプログラミングをしたものです。蜂が媒質を示します。媒質の動きと形の動きの違いにご注目ください。
y-xグラフとy-tグラフの違いがわかるように作成しました。媒質の動きを記録したy-tグラフをよく掴んでください。
P145 縦波の様子と横波表記(Scratch)
こちらは縦波の様子をプログラミングしたものです。縦波とその横波表記の様子を合わせて確認しましょう。
P153 重ね合わせの原理(Youtube)
2つの波が重なると何が起こるのか。実際の様子です。
P154 波の反射
各種の「反射」について、実際の様子をまとめました。
固定端反射(Youtube)
自由端反射(Youtube)
P159 定在波(Youtube)
定在波(定常波)について、実際の様子を撮影しました。波の動きに着目してご覧ください。
P168 うなりを聞いてみよう!
うなりについて書面で説明しましたが、いまいちわからないと思ったので、うなりについてまとめました。聞いてみて体験しておきましょう。
SECTION4 電磁気学
このセクションでは、オームの法則やフレミング左手の法則、電磁誘導の法則などについて学びます。左手や右手を使ったポーズはおぼている人が多いと思いますが、ここでの一番の難しさポイントは、3次元の現象だということです。手の使い方と併せて、動画教材を見て、その不思議な様子や、法則性について確認をしてください。
P217 電流のまわりにできる磁場
実際に電流を流した時にできる磁場について観察をした様子です。
P219 フレミング左手の法則を身につけよう!
フレミング左手の法則について、私の手を使って一緒に練習できる動画を用意しました。ご覧ください。
P220 モーターはなぜ回るのか?
モーターがなぜ回るのか、シミュレーション教材やペーパークラフトを用意して説明しました。整流子の働きが鍵です。
SECTION5 原子
原子分野では、核エネルギーや連鎖反応についてまとめてあります。この分野は物理基礎では用語を覚えることが大切なところで、あまり深い出題などはありません。ただとても面白いところであるので、気になった方がいたらぜひ他の本なども読んでみてください。今まできづき上げてきた常識が、ガラガラと崩れていきます…。
以上となります。もう少し問題を中心に演習をしたいという方は、こちらの拙著『やさしくわかりやすい物理基礎』(文英堂)もお勧めします。こちらは見開き形式で単元をまとめて、その後の問題に力を入れて書きましたので、問題集のような位置付けで学習できると思います。
公式をまとめて覚えたい人は?
公式をまとめて覚えたい人のために、公式暗記シートの配布を始めました。力学と電磁気を用意しています。物理基礎だけではなく物理の内容まで含みますが、活用できるかなと思います。こちらよりダウンロードして活用してみてください。
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