音の正体はこれだった!おもちゃのバネで学ぶ、定常波と楽器の科学
今回は、おうちにある、もしくは手軽に用意できる「おもちゃのバネ」を使って、不思議な「定常波(ていじょうは)」を作り出す実験をご紹介します。まるで波の動きが止まったように見えるこの特別な波は、実は音楽の楽器が音を出す仕組みと深く関わっているんです。
この実験を通じて、お子さんはもちろん、保護者の方も「理科って面白い!」と感じていただけるはずです。特別な道具は必要ありません。さあ、一緒にワクワクする科学の世界をのぞいてみましょう!
科学のレシピ:定常波を作ってみよう!
🧪 用意するもの
プラスチックのおもちゃのバネ × 3つ(短い場合はビニールテープなどでつなげて長くしましょう)または、実験用の金属製のバネ × 1本
🔬 手順
1. 長いバネの片方の端を誰かに持ってもらうか、壁などに固定します。
2. もう片方の端をあなたが持ち、1回だけ上下に大きく振ってみましょう。
波の形がバネの端まで伝わっていく様子が見えますね。
3. 今度は、バネを一定のリズムで連続的に振り続けてみましょう。
このとき、あまり速く振りすぎないのがコツです。
4. すると…不思議!波がまるでその場にとどまっているかのように、振幅の大きな波が現れます。これが「定常波」です!
振り続けてみましょう。
たくさんの波が発生して、向こう側に到達し、その後、
振幅の大きな定常波ができます。
この定常波は、楽器の音の鳴る仕組みに深く関わっています。
定常波ってなんだろう?
この実験で作った定常波は、「行き」の波と「帰り」の波が重なり合うことで生まれます。
バネを振ってできた波が、固定された端で反射して戻ってくる。この「行き」の波と反射して戻る「帰り」の波が、特定の条件でぴったり重なると、動かない場所(節)と大きく振動する場所(腹)ができます。動画を見ると、この節と腹がはっきりと観察できます。
以下の動画で、定常波が作られる様子をじっくりと見てみましょう。
楽器の音は定常波のおかげ!
この定常波の仕組みは、実は楽器が音を出す原理そのものです。ギターやバイオリンの弦、トランペットやフルートの管の中では、音の波が往復して定常波を作り出しています。この定常波が共鳴することで、楽器特有の美しい音が生まれるのです。
今回の実験で定常波の不思議な動きを体験することは、将来、お子さんが楽器の仕組みや音の科学に興味を持つきっかけになるかもしれませんね。
定常波についてもっと深く知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
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