人類が理解することができない生命体『惑星ソラリス』

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今年はSF本をたくさん読んでいますが、その中から
面白かったものをご紹介したいと思います。

今日はSF本「惑星ソラリス」の紹介です。

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惑星ソラリスという星は、まるで物理法則が通用していないように振る舞う謎の星です。
さっそく人類がソラリスを発見して、ソラリスに降り立ち、基地を作って調査しました。
してわかったことが、この星1つが、1つの生命体のように振舞っているということです。

とくにソラリスの海を調べると、そこに近づいた生物にソラリスが反応をするのか、
様々な形に海が変化していくのです。

過去この星におりたった研究者が、ソラリスとコンタクトをとるために
放射線を当ててみるなどの、様々な実験をしたのですが、
海は決して同じ応答パターンをとることはなく、常に違った表情を見せるため、
結局は何が起こっているのかわかりません。

そのようなことから、ソラリスについてまとめたソラリス学という学問ができました。

100年位は調べているようですが、
さっぱりこのソラリスについては、わからないんですね。
ソラリスについて様々な説が出されますが、どれもうまくいいあてているとはいえるものではないようです。

そんな謎多いソラリスを調査するために、主人公が降り立ちます。
ソラリスに降り立って、ソラリスにつくった基地の中で主人公がすごしはじめると、
ある時、死んだはずの知り合いの女性が主人公の前に姿を現します。

しかもその人は、主人公の知っている女性そのもので、
記憶もしっかりあるんですね。でもなんでここにいるかはわかっていない。

パニックになった主人公は、この人から離れようとしますが、
どんなに離れようとしても、一定距離よりも離れることができないんです。

主人公はこの人だけをロケットにのせて飛ばして、自分からむりやり引き離しました。
しかし、結局はまた数日すると、戻ってきてしまうのです。

この女性は一体何者なのか?なぜこの女性があらわれたのか?

そんなミステリーの要素を含んで物語がはじまります。

この本を読んでいると、ぼくとしては自分のおごりを感じました。

どんなに研究をして、どんなに調べても、人類がわかることができない、
コンタクトをとることができない、そんなことがあるということを見せつけられるからです。

おそらくソラリスは人類とはまったく違った、時間の流れ方や意識を持っているのでしょう。

ぜひ読んだことが無い方はよんでみてください。
少し読みにくい部分がありますが、そのあたりは飛ばして読んでも
内容は理解できるとおもいます(^^)

挫折しそうになりそうだったら、飛ばしちゃってくださいね。

作者のレムはポーランドの作家です。ポーランドといえば、いろいろな国から
いじめられた経験がある国であり、そんな時代だったことから、
このような作品がうまれたのでしょうか・・・。とにかく、深い物語です。

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