「帯電ガン」って何?静電気を自在に操る驚きの装置!

ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。

夏休みといえば自由研究や実験のチャンスがたくさんありますね。そんな中、理科の授業でも活用できるちょっとレアでインパクトのあるアイテムを紹介します。

この夏、私はテレビ番組の監修の仕事で「帯電ガン」を貸してもらって、実際に使用させてもらいました。理科好きとしてはテンションが上がる展開です。そして、その威力に驚き、購入してしまいました。今回はこの「帯電ガン」を体験ベースで紹介していきます。

番組で使用したのはこちらの帯電ガン

◆準備するもの(授業で使うなら)

• 帯電ガン(できればプラス・マイナス両方あると理想)
• カツラ(髪の毛が立つ実験用)
• 雷電瓶など静電気の可視化に使える器具
• 絶縁マット(安全のため)
• ゴム手袋や安全メガネ(生徒の安全確保用)

番組で使用したのはこちらの帯電ガン。グリーンテクノさんの製品で、アマゾンや楽天でも購入できますが、流石にお値段は高めです。

【例:アズワン(AS ONE) コロナ帯電ガン GC90-N】
価格:403,700円(税込)

アマゾンや楽天でも売られています。ただ流石に高いです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

アズワン(AS ONE) コロナ帯電ガン GC90-N 1台
価格:403700円(税込、送料無料) (2022/8/6時点)

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使い方は簡単で、帯電させたい対象物に向けてレバーをひくだけ。電圧調整も可能で、人間を帯電させたい場合は、30kV(3マンボルト)くらいに設定して発射。相手の髪が逆立つ様子は、生徒たちの目がキラキラすること間違いなしです。プラスとマイナスの帯電ガンがあり、実験の幅も広がります。

ちなみに仕組みとしては、摩擦帯電を利用したバンデグラフとは異なり、直接電荷を対象に飛ばす構造です。詳しい仕組みはメーカーのHPなどでも確認できます。

◆代替案:電池式帯電ガン(GC25B)

電圧は固定(2.5万ボルト)ですが、携帯可能で価格も抑えめ。これでも十分に実験で活用可能です。

→ グリーンテクノHPにて紹介あり。

さらに、私は興味が止まらず、5万ボルト出力(GC50S-N)のもの(16万円)も購入してしまいました(もちろん家族には内緒)。それがこちら。

【例:帯電ガンGC50S-N】
価格:183,495円(税込)

amazon 帯電ガンGC50S-N

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【あす楽】 帯電ガンGC50S-N
価格:183,495円(税込、送料無料) (2025/3/19時点)

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グリーンテクノのH Pにて、帯電ガンを利用した実験動画集も公開されていましたが、私も実際に使って色々とやってみました。

 

・カツラの髪が逆立つ様子

・雷電ビンに電荷を貯めてみる実験

コップについては、次の画像の左側の小さなものを使いました。自分でそれを触って、感電実験をしてみましたが、十分過ぎる量がこの小さいものでも貯まります。これよりは大きくしないほうがいいと思いました。右側のアルミを減らしたバージョンだと、あまり効き目がない感じですので、子供に触ってもらうときなどはこっちがいいかもしれません。

こちらがその静電気を溜めた時の様子です。火花放電が見えますね。

いずれも、授業でのちょっとした演出や、静電気の導入にぴったり。生徒たちの「なんで!?」を引き出せます。

中学理科では、静電気の単元で「電荷」「放電」「摩擦帯電」などを扱いますが、それらを視覚的に印象づける教材として帯電ガンは非常に有効です。特に、電荷の「移動」や「極性」の違いを実感させたい場面で力を発揮します。

授業や自由研究のアクセントに、帯電ガン、かなりおすすめです。

実際に実験をしてみました。こちらは帯電ガンでカツラの髪の毛が経つ様子です。またこちらはお手製雷電ビンに貯めてみた様子です。

静電気発生マシーン(バンデグラフ)を使うと、こんな面白い実験が!!

バンデグラフを使った面白実験も公開しています。この実験は、広瀬すずさん・鈴木亮平さん・やす子さん・チョコレートプラネッツの長田さん・松尾さん等とテレビ番組にて行った実験も含まれます。詳しくはこちらをどうぞ

※ なお、静電気発生装置(バンデグラフ)を用いた実験については、必ず専門家の方の立ち合いのもと行ってください。お気をつけてお試しください。また静電気実験に関するご依頼(実験教室やTV監修・出演等)についてはこちらからお願いします

【特集】やめられなくなる!静電気実験

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