風船で空き缶をお散歩!?静電気のふしぎ実験!(静電気実験)

ケン博士
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風船で空き缶を引っ張れる!?静電気のふしぎな実験

風船をこすったら髪の毛が逆立つことは知っていますか?それは静電気の力によるものですが、実はこの静電気を使って、空き缶を引っ張ることができるんです!まるで犬のお散歩のように、風船を近づけるだけで空き缶がスルスルと動いてついてくるんですよ。今日は、このふしぎな現象を紹介します。こちらの動画をご覧ください。

用意するもの

空き缶・風船・ハンカチまたはタオル

方法

1 風船をハンカチなどでこすります。

2 空き缶を机の上におき、風船を近づけます。

おもしろいですよね。空き缶がまるで犬のお散歩のようについてきます。

仕組み

これは静電誘導という現象と関係があります。雑巾と風船をこすると、帯電の関係でゴム風船は、負の電荷を帯びます。これをアルミ缶に近づけると、アルミ缶に近い方にある自由電子は、反発する力を受け、アルミ缶の中で遠い場所まで移動します。すると、空き缶の近い方から電子がいなくなってしまうため、風船の近くの電荷が+に帯電します。そして風船と空き缶の間で引き合う力が生まれます。そのため風船についてくるということになります。

このように、帯電した物体を近づけると、その物体とは逆の電荷が現れる現象を静電誘導といいます。また空き缶の形状もポイントで、アルミ缶のような丸くて軽い物体だと、転がってついてきてくれるというわけです。ぜひご自宅でもお試しください。なおこのことについては、『サクセス12』(グローバル教育出版)の3・4月号の「科学マジック仲よしな風船とアルミ缶」という記事の監修を行いました。身近なもので簡単にできる実験です。

静電気発生マシーン(バンデグラフ)を使うと、こんな面白い実験が!!

このほかにも、静電気発生装置であるバンデグラフを使った面白実験も公開しています。この実験は、広瀬すずさん・鈴木亮平さん・やす子さん・チョコレートプラネッツの長田さん・松尾さん等とテレビ番組にて行った実験も含まれます。詳しくはこちらをどうぞ

電気賞状!沸騰ワード10で広瀬すずさんが体験した静電気実験授業【まとめ】

※ なお、静電気発生装置(バンデグラフ)を用いた実験については、必ず専門家の方の立ち合いのもと行ってください。お気をつけてお試しください。また静電気実験に関するご依頼(実験教室やTV監修・出演等)についてはこちらからお願いします

【特集】やめられなくなる!静電気実験

 

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