ビー玉が顕微鏡!? ビー玉顕微鏡でテレビ画面を見てみよう!
この写真、なんだと思いますか?
実はこれは、ビー玉を使ってつくった顕微鏡でみた、ぼくの親指の指紋です。今日は、顕微鏡作りについてご紹介します。今から作るのは、なんとビー玉1つとスマホだけです。実はこの顕微鏡の仕組みは、レーウィン・フックという人が作った、元祖顕微鏡ともいうべきものです。こちらは国立科学博物館に展示されているフックの顕微鏡です。
バネのフックの法則のフックはロバート・フック。別人ですので注意が必要です。今回はこのレーウィンフックの顕微鏡の作り方を紹介しましょう。
科学のレシピ
用意するもの:
・ビー玉、スマートフォン、テレビなど
ご家庭でもすぐに用意できますね。方法は簡単です。プレパラートや適当なガラスの上に見たいもの、たとえば虫などをのせ、透明なセロテープなどで、見てみたいものをはりつけます。プレパラートが身近になければ、透明なプラスチック板でも大丈夫。透明でなくても、指でもいいんですよ。
その上にビー玉をのせて、
ビー玉を上から覗いてみてください。目をビー玉に近づけてくださいね。スマホのカメラを近づけて撮影をしてみると、こんな感じ!指紋がくっきりと見えますね。
拡大される仕組みは、虫眼鏡と同じです。ただし虫眼鏡に比べると、ビー玉は焦点が非常に近いので、ビー玉にぴったりと見たいものをくっつけると見えるのです。ぜひ試していただきたいのが、パソコンやテレビの画面の上にビー玉をおいて観察してみることです。
例えばパソコンの以下の画像のような英語の「D」の上にビー玉をおいてみると、
このように見えます。
白色に光っているように見える部分は、実は、「赤+青+緑」の3つの光で表現されていることがわかります。このように液晶は「青・赤・緑」の3つが1つのブロックとなって、光っています。Dを構成する白の文字については、「青・赤・緑」の3つ全てが光っていることがわかりますね。次の図で赤枠で示しました。
またGとDの間の黒っぽいところはどうなっているのかというと(緑の枠の部分です)、液晶の赤と緑がほぼ消えていて、青がうっすらついていることがわかります。このように、白は全て光っていて、黒はほぼすべてが消えている、またその他の色についてはR(赤)G(緑)B(青)のバランスでいろいろな色を表現しているわけですね。パソコンでRGBの色見本をつかって、顕微鏡をあててみるとさらに面白いかもしれませんね。
参考 RGBと16進数カラーコード
http://www.peko-step.com/tool/tfcolor.html
次にテレビ画面を見てみましょう。こちらはテレビの白の部分
こちらはテレビの赤の部分
青と緑が暗くなっていますね。
この他にも新聞チラシなどの印刷部分の色なども見てみると面白いですよ!合わせてこちらも御覧ください。
科学の情報はこちらにも掲載しています。
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