「パスカル電線」でフレミング左手の法則と電磁誘導を体感!
サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。
中学2年生の「電流と磁界」の単元では、フレミングの左手の法則や電磁誘導の向きを理解するのが大きな山場となります。導入の説明で理解したつもりでも、実際の力を感じたり、コイルの中で何が起きているかを目で見たりしないと、なかなか生徒たちの実感には結びつきません。
そこで、今年も登場するのが「パスカル電線」です。見た目はただの一本の電線ですが、実は電流を10倍にしてくれる(ように見える)不思議な道具。電磁力を“見える化”“感じられる化”してくれる、まさに魔法のようなアイテムです。

このパスカル電線を教室の後ろ半分に大きくはわせるように設置し、左手の法則の実感実験に使います。前半のスペースにはコイルと検流計を用いた電磁誘導の実験セットを用意。前後半で活動を分け、授業の途中で班ごとにローテーションする形式にしています。
実験準備のポイント
• パスカル電線の設置:電線を床にはわせますが、途中にあえて「たるみ」を作っておくのがコツです。これにより、電流が流れた瞬間に電線が“ピクッ”と動くのを視覚・触覚で感じることができます。
• フレミング左手の法則:電線に電流を流し、磁石との相互作用で電線がどちらに動くかを観察。
• 電磁誘導:棒磁石をコイルに出し入れし、検流計の針のふれを観察。導線の動きや磁界の変化に対する反応を記録させます。
• 生徒への声かけ:「今、何が起きた?」「磁石の向きを逆にしたらどうなる?」といった問いかけで、予想と結果をつなげていきます。

教室に広くにはわせます。

たるんだところを予め作っておいて、実験を行います。

ある生徒の力を受けた方向の記録です。

こちらは電磁誘導の実験のセットです。
生徒の反応とねらい
電流が流れる瞬間だけ、電線に小さな力が生まれ、まるで“手の中で動き出す”ような感覚を体験できます。ある生徒が「本当に力が出てる!」と驚いて記録していた姿が印象的でした。
電磁誘導の方も、針の動きに「おおー!」と歓声が上がります。こうした体感型の活動を通して、見えないはずの電磁気の世界が、手触りをもって生徒の中に残っていくのだと感じています。
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