え!危ない!?大電流を使った右ねじの法則の確認実験(パスカル電線)
今日はパスカル電線という実験器具について紹介します。パスカル電線とは、
「パスカル電線(S-cable)」は,エルステッドの大発見から始まるすべての電磁気現象を,安価に容易に安全に手元で体験できる世界唯一の実験教具です。
http://www.eonet.ne.jp/~sugicon/gogo/10s-cable/outline/outline.html
とあるように、簡単に右ねじの法則や、フレミング左手の法則が体感とともに確認できるすばらしい教材です。
実際に導線の周りにできる磁場を確認するためには、数十Aという大電流が必要です。電源装置を使って、5Aなどの電流を流しても、電流が足りなくて、あまり大規模でわかりやすい実験ができません。
しかしこのパスカル電線を使うと、その10倍の電流を流すことができるようになります。大電流すぎて危ないかなと思うかもしれませんが、「ようになる」というのがポイントで、実際はパスカル電線の中にある導線には、5A程度の電流しか流れていません。
何をいっているのかわからない!ですよね。
詳しくは上記のサイトを見ていただきたいのですが、パスカル電線は中に導線が10本通っているのがポイントです。
ぼくもさっそく通販で注文をして、コードを買ってきました。
富士電線工業 VCTF 0.3sq×10芯 ビニルキャブタイヤコード (丸型ケーブル) (0.3mm 10C 10心)
ハンダ付けを順々に行うことで、すぐに手作りすることができます。パスカル電線を使うと、次のようなことがすぐに実験できます。
これは導線のまわりにできた磁場の様子です。ながした中の導線に流した電流は3Aでしたので、その10倍の30Aの電流が導線にながれているような状態になっています。
これはフレミング左手の法則の実験風景です。パスカル電線をプランとたらして、磁石を挿入すると、体感することができます。
いろいろな応用が可能なので、ぜひ試してみてくださいね(^^)