並列回路の実験のコツと電圧降下
並列回路の実験を行いました。豆電球については、直列回路と同様に、
左側の電球は6.3V用、右の電球は3.8V用の物を使いました。
できるだけ電流が流れにくいものを使って電圧降下を抑えたいのと、違う種類の電球で実験させた方が、面白いと思ったためです。
写真左から6.3V用、3.8V用、2.5V用の電球です。これを接続します。接続の仕方はターミナルを使わない方が良い結果が出るので、こちらの回路図で組むように指示をしました。
導線の影響をできるだけ減らすために、回路を組んだ後に、接続部を軽く握ることや、新目のミノムシ導線を使うように指示をしました。こちらに紹介したものを使いました。
多くの班がこのような繋ぎ方をしていました。(パターン1とします)
ある班はこのように繋いでいました。あまり見たことのない繋ぎ方だったので、面白いなと思って、そのままにしておきました。これも確かに並列ですよね。(パターン2)とします。
実際に実験をしてみた結果がこちらです。全てパターン1の結果です。
どの班もVウエとVオカがほとんど等しくなりますが、Vアクが若干値が大きくなります。これは電流が一つの導線に集中しているので、その導線の電圧降下によるものと思われます。
次の結果は別の班で、パターン2の組み方が一番上の班、そのほかはパターン1の組み方でした。
パターン2の組み方をすると、なるほど、電圧が揃いました。これは面白かったです。導線での電圧降下の影響が減ったのですね。1本に電流がまとまらないためと考えられます。面白い、組み方一つで電圧の出かたが変わってきます。
同じ回路図でも実際に実験をすると、いろいろな電圧が出てくるということで、理論と実際の違いを考えるときに使えそうだなと思いました。