夏休みの計画立てに挑戦!24時間ダイヤルで充実した一日を
夏休みが近づき、生徒たちのワクワクした表情を見るたびに、私自身も学生時代の夏休みを思い出します。しかし、長期休暇は生活リズムが乱れがちになるのも事実。せっかくの貴重な時間を有意義に過ごしてほしい、という思いから、今年は少しユニークな試みを授業に取り入れてみました。
きっかけは、私の先輩が書かれたブログ記事でした。その記事では、新生活に向けて「24時間ダイヤル」という円形の図を使って一日の生活を設計する方法が紹介されていました。
動かせない時間(通勤・通学時間や睡眠時間など)を先に埋め、残りの時間をどう配分するかを視覚的に考えるというものです。さらに、予定がずれた場合のシミュレーションまで行うという内容に、「これは生徒たちの夏休み計画に使えそうだな」と思いました。
「24時間ダイヤル」で時間を見える化
そこで、生徒たちにこの「24時間ダイヤル」を配布し、夏休みの一日の理想的な過ごし方を計画してもらいました。まず、生徒たちには
・「動かせない時間」から埋めるように指示しました。
例えば、睡眠時間や食事の時間、部活動の時間などです。
・次に、「減らすことができないもの」として、宿題に取り組む時間や、家族との時間などを確保するように伝えました。
多くの生徒が驚いていたのは、普段意識していなかった「隠れた時間」の存在です。先輩のブログにもありましたが、「お風呂に30分だけ入っているつもりがスマホをもちこんで一時間半入っている」といった経験は、大人だけでなく生徒たちにも当てはまるようです。「ゲームの周回に毎日30分、SNSのチェックに1時間…」といった、ついつい費やしてしまう時間も、ダイヤルに書き出すことで「見える化」されます。
私も作ってみたら、家事の時間などが色々家の手伝いをできることがわかりました。こちらは私の夏休みの1日を書いてみたものです。教員は休みではないのですが、いつもよりは過酷ではないので、嬉しいです。
生徒たちの気づきと挑戦
このワークを通して、生徒たちからは様々な気づきを得たようです。
「思っていたよりも自由に使える時間が少ないことに気づきました。」 「スマホを見ている時間がこんなに長かったなんて…。」 「計画を立てることで、やりたいことがもっとできるようになる気がします。」
中には、「計画通りにいかないこともあるだろうけど、それでもやってみる価値はあると思った」という声もあり、まさに「どうせ無理」ではなく「こうしてみれば」という前向きな姿勢が見られました。
この試みは、単に夏休みの予定を立てるだけでなく、生徒たちが自身の時間を意識し、自己管理能力を高めるための第一歩になったと感じています。夏休み明けに、この計画をどれだけ実践できたか、どんな発見があったかを振り返るのが今から楽しみです。
生徒たちがこの夏、計画的に、そして何よりも自分らしく充実した日々を過ごせるよう、今回の学びが役立つことを願っています。なお1日の生活表というものが、こちらのちびむすカレンダーというサイトからもダウンロードできます。せいかつひょうというものだそうです。
ちょうど #夏休み に入るので、このようなもので時間を可視化して、自分のペースで生活ができるといいですね。子供に書かせてみようかなと思っています。
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