ハンバーガーで電気がつくれる!? 簡単&エコなダニエル電池の作り方

ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。

ハンバーガー式!? 簡単&エコなダニエル電池を作ってみよう🍔

みなさん、ダニエル電池を知っていますか?化学の実験でよく登場するこの電池、実はもっと簡単に、しかもエコに作れる方法があるんです!その名も…🍔ハンバーガー式ダニエル電池!名前の通り、材料をハンバーガーみたいに挟み込んで作るので、見た目もユニークで作るのも楽しいんです。この簡易版ダニエル電池、廃液が少なく環境に優しいのがポイント。ただし、溶液の様子が見えないという弱点はありますが、通常のダニエル電池(演示用で準備)とセットで実験すれば、それを補う説明もバッチリできますよ!

 必要な材料と作り方

まず、最も重要なのがセロハン。これが電池の「仕切り」の役割を果たします。なんと、100円ショップのカラーセロハンでも使えるので、手軽さ抜群!さらに、ろ紙を使えば廃液をほとんど出さずに済むので、後片付けも簡単です。

硫酸亜鉛水溶液 約5パーセント(硫酸亜鉛七水和物9.8gに水100g)

硫酸銅水溶液 約17パーセント(硫酸銅(Ⅱ)五水和物35.7gに水100g)

ポリスポイト(こちらがおすすめです)2本 シャーレ 2つ 亜鉛版 銅板 ろ紙2枚(キッチンペーパーでも可能) セロハン1枚 ティッシュ1枚 プロペラ 電子メロディー( #ナリカ ) テスター(こちらがおすすめです) わに口 ピンセット

セロハンは100円ショップで買いました。

 

※セロハンを使わずにコピー用紙でも実践可能だと教えていただきました。硫酸亜鉛水溶液は飽和食塩水でも可能だそうです。道具を並べるとこんな感じ。

方法

1 シャーレの上にろ紙を置いて、硫酸銅、硫酸亜鉛をポリスポイトで溶液をとってひたす。

2 机の上にティッシュペーパーを机の上にひいて、その上に銅板を乗せる。このとき机の端で行う。重ね方は次の通りです。

 ティッシュをひいて、銅板をおき、硫酸銅水溶液を染み込ませたろ紙を乗せて、その上にセロハンを乗せる。

その上に硫酸亜鉛を染み込ませたろ紙を乗せて、最後に亜鉛版を乗せる。

このときに銅板と亜鉛版が直接触れないように注意をする。そしてワニ口ではさんで電子オルゴールやモーターに繋いでみる。その後テスターで電圧を測る。

私が作った時は起電力は1V程度でした。1.1Vくらい出るといいのですが。

3 しばらく電流を流し続けるため、ワニ口の2つの端子をつないで(ショート回路の状態)、2分程度放置をする。その後、それぞれの金属版についたろ紙をはがして、色などを観察する。

銅板についていたろ紙。色が赤っぽくなっている。

亜鉛版についていたろ紙。なぜかこちらも茶色になっている。銅イオンがセロハンを通過したのだろうか。

ダニエル電池を4日間使い続けてみると…(ナリカ製品)

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