センターに変わる「大学入学共通テスト」の方向性と対策
先日2020年度から新たにセンター試験に変わる入試(新テスト「大学入学共通テスト」)のプレテストの問題と狙い等が、大学入試センターから発表されました。
ぼくもさっそく物理の問題について解いてみたのですが、実験の結果を考察する問題や、実社会との関わりについて考える問題などが出題されているなど、新しいところが散見されました。こちらに解いて解説を加えています。
具体的に書くと、例えば大問2では、単振り子の周期について実際に学校で実験を行っていると有利に解くや考える事ができる問題です。また大問3の問題は、車のカーブにおける速度制限の問題で物理の知識を活用するという問題でした。
問題の内容も難しいためか、実際の高校3年生が解いた正答率がかなりひくくなっていますので、このままのレベルで採用されて出題とはいかないと思いますが、傾向として何を狙っているのかが問題をといてよくわかりました。
これらの能力を鍛えるためには、各学校で実験を行い、それらを考察させておく必要がさらに増した入試といえるます。またデータを読み取る力などは、小学校や中学校からトレーニングをしておく必要がありそうなテーマです。
これは昨日おこなった電気回路を組んでみようという講座の様子です。
個人的には、難しさが問題ではありますが良い方向への改革だと感じています。今後の問題としては、どうしても出題が偏りがちになってしまうというところで、現行のセンター試験のようにまんべんなく努力をしてきた生徒が実力を発揮できないという点になるかとは思います。もっと問題をやさしくして、時間内に解けるように調整しつつも、問1などでもう少し幅広い問題を出してあげるという感じでしょうか。
来週にセンター試験も行われます。今後の大学入試センター試験の方向にも注視していく必要がありそうですね。
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