AIが学習体験を変える?「文字」が「動画」になる驚きの体験
最近ニュースで知ったのが、あるNoteBookLMに文章を読み込ませるだけで、自動的にスライド資料や動画を作成してくれるという機能です。理科教師の好奇心をくすぐられ、早速試してみることにしました。題材にしたのは、以前私が書いた「赤外線が見える!」という少し専門的な内容の記事です。複雑な内容が、AIによってどう料理されるのか、期待と不安が入り混じった気持ちで、生成ボタンを押しました。
読み込ませた文章はこちらの英文です。私が書いた記事を元に作った英文です。
Hidden Trick Discovered! See Infrared with Your iPhone (Take a Peek into the World of Infrared!)
結果は、正直なところ、驚きの連続でした。こちらです。
文字情報が、生き生きとしたプレゼンに
AIが生成した動画を見て、まず驚いたのは、ただ単に文字をスライドに貼り付けただけではなかったことです。重要なキーワードは絵文字で視覚的に強調され、まるでプロのプレゼンターが説明しているかのように、情報が巧みに整理されていました。文章で表現していた科学の概念が、スライドの動きやアニメーションによって、より生き生きと、そして直感的に伝わる形になっていたのです。
これは、学習体験を大きく変える可能性を秘めていると感じました。このように視覚的に整理されたコンテンツであれば、抵抗なく理科の不思議な世界に入り込むことができるはずです。私たちが時間をかけて作成していたスライド資料を、AIがわずか数分で完成させてくれる。これからの授業準備は、AIを「優秀なアシスタント」として活用する時代になるのかもしれません。
AIがもたらす“学び”の可能性
さらに興味深かったのは、日本語の記事を、英語モードで動画化したことです。普段、英語での科学解説に触れる機会は少ないのですが、AIが生成した流暢な英語のプレゼンを見て、私自身が「英語を少し勉強してみようかな」という気持ちになったことです。AIは、単に情報を変換するだけでなく、新たな学習意欲まで引き出してくれるのだと、感心しました。
このAIツールは、教材作成の効率化だけでなく、私たち教師自身の学びの幅を広げるツールにもなり得ると感じています。AIを上手に活用すれば、生徒の学習スタイルに合わせた多様な教材を、より手軽に提供できるようになるでしょう。授業の質を高めるための“理科教師の探究”は、これからますます面白くなっていきそうです。
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