種子のモデルを作って飛ばしてみよう!風に乗って旅をする!植物の天才的なアイデア(マツ・ニワウルシ・アルソミトラ)
突然ですが、クイズです!私たちが毎日見ている植物たちは、一体どうやって地球のあちこちで子孫を増やしているのでしょうか?
実は、植物は自分では歩くことも飛ぶこともできません。でも、種子をできるだけ遠くに飛ばすために、信じられないくらい面白い工夫をしています。風を利用して空を旅する植物たちは、まるで天才科学者が作ったミニチュアの飛行機みたいなんです!
今回は、そんな植物たちの驚くべき知恵を、身近な材料を使って体験できるワークショップをご紹介します。ニワウルシ、メグスリノキ、マツ、カエデ。これらの種子が空中でどんな「飛行パフォーマンス」を見せてくれるのか、一緒にモデルを作って考えてみましょう。
飛ぶ種子をまねてみよう!
植物の種子は、風に乗って遠くまで運ばれるために、それぞれがユニークな「羽」を持っています。例えば、カエデの種子はヘリコプターのようにクルクルと回転しながら落ちていきます。この回転のおかげで、落ちるスピードがゆっくりになり、風に運ばれやすくなるのです。これを専門用語で「風散布」と言います。今回は、そんな風散布をする種子の模型を、折り紙で一緒に作って、その飛び方をじっくり観察してみましょう!
用意するもの
折り紙、ハサミ、テープのり、クリップ
1. マツ・カエデ・メグスリノキ・モミジの種子モデル
こちらはモミジの種子の様子です。
マツの種子は、小さな羽のようなものがついています。カエデやメグスリノキの種子も、風を受けてくるくる回る独特な形をしています。本物のマツの種子が飛ぶ様子をこちらの動画でぜひ見てみてくださいね。 → マツの種子の飛び方
【折り方】
- まず、折り紙を半分に切って、15cm×7.5cmの長方形を作ります。
- その長方形を、さらに幅2.5cmで切って、7.5cm×2.5cmの細長い長方形にします。
- 図のように、長方形を対角線に沿って折り曲げます。
- 最後に、1cmほど折り返して、クリップでとめれば完成です。 飛び方の詳しい動画はこちらからどうぞ! → マツ・カエデ・メグスリノキの種子モデルの折り方
2. ニワウルシの種子モデル
ニワウルシの種子は、薄くて平たい円盤状の羽を持っています。まるで小さなUFOみたいにヒラヒラと舞いながら落ちていきます。本物の種子が風で飛んでいく様子は、こちらの動画の19秒からご覧いただけます。 → ニワウルシの種子の飛び方
【折り方】
- 折り紙を幅1.5cmに切って、15cm×1.5cmの細長い長方形にします。
- この長方形を半分に折り、中央にテープのりをつけます。
- 両端を中央で貼り合わせれば、ニワウルシの種子モデルの完成です。
3. グライダーのように飛ぶ!アルソミトラの種子モデル
植物界の「空飛ぶ宝石」とも言われるのが、アルソミトラの種子です。その形は、まるで滑空するグライダー!
種子自体が非常に軽いため、風に乗って数十メートルも飛んでいくことができるんです。その驚きの滑空を、ぜひ動画でご覧ください。 → アルソミトラの種子の飛び方
アルソミトラの種子モデルは、紙飛行機のグライダーを折ると、本物そっくりに飛んでくれます。折り方のヒントはこちらのサイトで詳しく紹介されています。 → アルソミトラの種子モデルの折り方
これらの種子モデルをぜひ作って、外で飛ばしてみてください。どうしてこんな形をしているのか、どうして風に乗りやすいのか、植物たちのひみつに一歩近づけるはずです。
別件で、プラ容器をつかったキーホルダー作りについて、以下で紹介しました。もしよかったらどうぞ。
詳しい作り方については、こちらにまとめてあります。
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