ビー玉顕微鏡と記憶のトリガー
みなさんはビー玉でできる顕微鏡をご存知ですか?自宅で作れてすぐに観察することができるので、お母様、ぜひお子さんと一緒に作ってほしいなと思っているイチオシ実験です。
こちらはぼくの指紋を見た様子。
指紋でiPhoneのロックが解除されてしまうかもしれない(^^;)
作り方については、こちらを御覧ください。
[blogcard url=”https://phys-edu.net/wp/?p=75″]
次の絵は、ぼくの手書きで見にくくて申し訳ないのですが、簡単にいえばビー玉を虫眼鏡のレンズとしてそのまま使ってみる!という顕微鏡です。これでも立派なもので10倍程度の倍率がでるのですね。
このビー玉顕微鏡作りと観察を、高校の物理の授業実験でやっているのですが、卒業生のKさんがスマステーションという番組で紹介された「スマホ顕微鏡」を見て、このようなメールをくれました。
※ なお、太字やリンクをぼくが加えております、また意味がずれない範囲で、文章を一部改変をしています。
先週放送された「SmaSTASION!!」という番組の最新文房具を紹介する企画で、スマートフォンのカメラでアプリをインストールすることなく顕微鏡のように使える!「スマホ86顕微鏡」というものが紹介されていました。
[amazonjs asin=”4903808181″ locale=”JP” title=”TOCOL レーウェンフック式 スマホ86 顕微鏡 (TOCOL Artcrafts シリーズ)”]
仕組みは先生が物理演習の授業で教えて下さったビー玉の顕微鏡実験と似ていました。使い慣れればミジンコまで綺麗に見られるそうです。
習った当初は手軽な物理実験の一つという印象でしたが、アイデア商品へと進化するんだと感動しています。
おお!面白いものがあるのだな!と思って、早速調べてみました。公式サイトはこちらを御覧ください。動画も公開されています。
https://youtu.be/JzH-aMqwO-M
なんと86倍の倍率がでるのだとか!
生物の実験内で顕微鏡に映ったものを写真に収めようとレンズにカメラを当てても、上手く撮れずむず痒い思いをしたことをよく覚えていますが、これならば簡単に写真に収められると思います。また、同じ科学分野の中でも物理と生物には壁を感じていましたが、顕微鏡で観察をし、更にこの文具の物理的仕組みを説明すれば、生徒も楽しく「物理と生物も一つの科学なのだ。」と思えるのではないでしょうか?
授業で習ったことが製品として利用されていることを肌で感じられた喜び。この製品のお陰で授業や教育が更に発展する近い将来が感じられた興奮。それらが抑えきれず、このような長文のメールを送ってしまいました。
是非に教育界で活用してほしい注目のアイデア商品だと思います。良かったら時間に余裕がある時に調べてみて下さい。
すごい気づきですね。理科の中での知識がつながるなんて、驚きです。同じ番組をみた人も多いと思いますが、ここまで気がつけるのは、実験をやったときに感動をおぼえていたKさんだからこそでしょう。
学生時代に実験をやっていた経験が、番組を見たときにトリガーとなって、Kさんが思い出して感動をし、自分自身の知識をつなぎ合わせたところ、これがとてもうれしかったです。
卒業をしてからも、いろいろな生徒がメールをくれて、あれが面白い、これがいいと紹介をしてくれるのが、とてもうれしいです。卒業生がお母さんになったときに、きっと子供に作ってあげたり、顕微鏡を買ってあげて、いっしょに遊んでくれるのだろうと、想像をしています。
このブログ自体の目的が、教師の限界を感じたところから、教師よりもより身近な「お母さん・お父さんが子供に実験を楽しく教えられるようなきっかけを作る」ということだったので、1つ目的に近づいたと嬉しく思いました。Kさんすてきな気付きと、情報ありがとうございました。
ぜひ卒業生のみなさん、いろいろな情報をいただければと思います!ブログでも紹介させてください。
科学の情報はこちらにも掲載しています。
・ニュースレターはじめました
[subscribe2]