理科室の整理方法について
「あれがない、これがない・・・。注文しなければ!」
実験室を整理・整頓をしておかないと、実験をする気にもならないし、無駄なものを買いすぎてしまったりしますよね。今日は実験室の整理についてご紹介します。
整理は必要なものと必要でないものを区別して、必要でないものを捨てること。
整頓は必要なものがいつでも取り出せるように、奥く位置を決めておくことをさします。
写真は物理室のある一角の棚です。分類別にわけて、透明で中がみえる白い箱に、いろいろな実験道具を入れて、黄色テープ+黒マジックで、入っているものの名前を書いて管理しています。この方法については、 #小森栄治 先生に教えてもらいました。
ビニールテープは幅5cmと幅2cmの2つを用意してラベリングをしていきます。カッターマットにはって切っていくと、一気につくることができるのだそうです。
理科室の扉があるとものが一覧できずに不便なので、取ってしまいました。飛び出しには注意が必要ですが、このほうが便利に使えます。またボックスは統一化を測りたかったので無印の透明ボックスを使っています。
小森先生は、ナリカでも売られているグッドネルのボックスとカート類が便利だといっていました。イギリス製で重ねたりするときもきれいに重ねられるとのことです。規格を統一するときに長く売られているので、良いとのことでした。
本の入っている棚の下に、小さな引き出しがたくさんついている棚がついています。そこには、ハサミやカッター、文具類や素子なのど、細かなものを分類分けしています。
基本的には、生徒が実験室にきたときに楽しくなるような部屋にしつつ、どこになにがあるのかが、すぐにわかるような実験室を目指しています。また棚などに入っているものを写真にとって、棚に貼っておくと、よりわかりやすくなるというアイデアもあるそうです。
経済評論家の勝間和代さんの整理本を読んだところ、整理できなかったときは、愛用している2割のものがボロボロで収納されておらず、使わない8割のものが新品状態で収納されていたんだそうです。そこで、勝間さんは使っているものにスペースを与えて新しく購入するなど新品にし、活躍していないものを処分か譲渡することにしたのだそうです。
特に勝間さんの本がとくに面白いとおもったのは、次のようなコスト計算です。例えば、自分の家を60平米だとして、家賃が15万円だとしたときに、1日あたり5000円かかっています。1平米1日あたりに直すと80円のコストがかかっていて、1平米の場所にものを1年間おいておくとなんと3万円くらいかかっているという計算になるそうです。だから無駄なものを持っていてはいけない!と勝間さんはいいます。
勝間さんはそんなことから掃除をはじめていったそうですが、一気にやらずに少しずつ進めたそうです。そしてまずはあまり手がかからずに効果があがる、寝室や洗面所から掃除をはじめていったのだとか。
PCなどのデジタル空間の整理についても書かれており、デスクトップには基本的にはファイルを置かないで、
書きかけのものなど、直近で使っているもののみを置くことを強調されていました。
また収納は7割か8割余裕を残しておくということと、仕事も余裕を作っておかないとダメなのだそうです。教師をやっていても、突然生徒が何か相談をしてくることがあり、そんなときに断ってしまうことがありました。
やはり余裕をもっていないと、一番大切な仕事に割く時間を惜しんでしまいますよね。反省。
とまあ、本を読みながら整理をすることの大切さや、整理をすることによって他のことにも波及するということが、文章化されて、丁寧に書かれていているので、勉強になりました。読めば1時間くらいで読めてしまうような内容ですが、ぜひ理科室の整理とともに読んでみて下さい(^^)
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