生徒が聞き出した!多田将先生の「孫引き勉強法」|『宇宙のはじまり』

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先日本校に金髪の天才科学者、多田将先生をお招きし、
「ドラえもんの道具は実現可能か?」というタイトルで講演をしていただきました。

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その時の模様は、こちらに書かれているので、もしよろしければご覧ください。

第1回目 「どこでもドア」はブラックホールで実現可能か!?多田将先生が語る

第2回目 物理学者が暗記パンの非効率さについて語る!多田将先生とドラえもん

そんな多田先生が、この講演で出てきた、生徒との質疑応答の内容も含んだ、「宇宙のはじまり」という本を出版されます!(5月10日発売)

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イースト・プレスの高良さんから本を事前にいただきました!

ここで皆さんにご紹介したいと思います。

この本は、小さな小さな素粒子と、広く広大な宇宙の両方を扱っている珍しい本です。

また多田先生いわく、素粒子の分野はあまり人気がなく、そして宇宙は人気があるんだとか。
そういった意味でも対称的ですね。

多田先生が講演をすると、宇宙のときはたくさんの人が集まり、素粒子になると・・・。とうこともあるそうで、

多田先生が専門である素粒子について、宇宙に対する人気をうまくつかって素粒子の話もお話しちゃいます!という野心的(!)な内容です(笑)。

第1章、いや第1将は、「宇宙の中の光と温度」、第2将は「宇宙のはじまり」についてそれぞれ書かれています。ここには本校で多田先生が実演してくれた、トランポリンをつかった実験や、風船をつかった実験なども紹介されていました。

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そして第3将は、質疑応答の内容が書かれていました。

どんな質疑応答がかかれているのか?気になるかもしれませんが、本書ができあがるきっかけとなった、生徒と多田先生の質疑応答の内容をここで一部分、紹介したいと思います。

この内容は、本校の生徒Sさんが書き起こしたものです。その一つ、「孫引き勉強法」についてご紹介します。

~ 孫引き勉強法 ~

Sさん「多田先生、第1回目の授業時なんか、脳のお話をされていたじゃないですか。ああいった専門外のことはご自身で調べて、私たちに授業で…?」

多「あれは普段からちょっと興味があったから調べただけで。僕は知ってることを喋ってるだけなんで。」

S「いや、それでも(落とし込みが)すごいですよ!」

多「だって興味あったらなんでも調べるでしょ?最近なんでもググれるから!」

S「先生も調べごとはインターネットで充分なんですか?」

多「最近はね。ただ昔はそんなのなかったので、子どもの頃は百科事典が家にあってね。うちの父親、学はないけどそれっぽく見せるために(笑) ああいうのはねぇ、セールスマンが来て上手いこと押し売りするんです。

『こんなん、一家にひとつ置いてるものですよ』って言うと、見栄張って買っちゃうんですよ。

で、百科事典、絶対父親は見ない!家族の中で僕しか見てなかった。で、なんか調べるでしょ?すると見たことない、知らん単語ばっかり説明文に出てくる。そしたらそれを調べるわけ。

ほんでまた調べる、と終日遊べるわけですよ。それがwikiで出来るわけで…。だって分からん言葉だらけでしょ?」

S「そうなんですよ!」「タグが“ぶわぁーーーー”ってなっちゃうんですよ!」

多「でしょ?ああいった感じでどんどんいろいろ調べる。これがすっごい勉強になる。」

 このように多田先生はインターネットがない時代から、インターネット的な思考法をしていたことがあかされました。

宇宙の話題にこだわらず、様々な質問に答えていただきました。そんな内容が本書の質疑応答にもつまっています。ぜひ手にとってごらんいただきたいとおみます。

新書ですし、薄めの本なので手にとりやすいとおもいます。中学生から大人まで幅広く楽しめる内容です。

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