わかった!コツ!グループワーク型の授業展開のコツ!
授業では生徒が主役になっていますか?
教師の話し方がうまくて活発に教師が教師と、
そうではなくて教師はあまり話さずに、生徒が活発に活動している授業があります。
あなたはどんな授業をやっていますか?
ぼくはというと、生徒に活動的になるような、
生徒主役の授業をめざして、授業をおこなっていますが、
続けていくといろいろな課題点・問題点もでてきます。
方向性はあっているとおもうんだけど、どうするといいのかな〜?
そういうことを常に考えていました。
さて、先日、出張があり「クリティカル・シンキング」
という教材についての説明を聞いてきました。
といっても、実践例の紹介だったので、
いろいろなクリティカル・シンキングを導入していて、
効果をあげている現場の先生方からの紹介とありました。
これがとーっっても役に立ったので、みなさんにもお伝えしようと思います。
ようはこの研究会、グループワークをどう行うか?というのが
「裏テーマ」だったのですから。
−−−
クリティカル・シンキングとは、簡単にいってしまえば
相手の意見を鵜呑みにしないで、一度自分で考える訓練をする教材
ということになるかと思います。
教材がこんなにすばらしいよ!というのではなくて、
どうやってこの教材を授業に組み込んでいくのか?
についてとても勉強になりました。
例えば三浦学苑高等学校の事例発表では、
「国語」の時間に入れて指導をしているとのことでした。
なんとなく自分の頭で考えて答えをだす、というと一人で悶々とかんがえるように
聞こえてしまうかもしれませんが、実はこの学校はそうではなく
グループワーク主体で生徒に考えさせているんだとか。
つまりアクティブラーニングでやっているということで、
基本的には教師は生徒の活動には手を出さないというスタンスのようでした。
ただまるっきり手をはなしてしまうのではなく、
議論をするためのルール作りをしっかりやっているようです。
そのルール作りについて紹介します。
ルール
・机をぴったりとつけさせる
コレはアクティブラーニングではかなり大切なところです。うまくいくのかいかないのかはこの机をピタッとつけるか否かが大切ですよね。
・6人グループの場合は机を2個へらして4個の机にまとめる
距離を近くするという意味があるそうです。なるほど机の数を減らすのか。
・背もたれは使わせない、肘を机についてもいい。
これは生徒の意見を活発にさせる工夫だということ。前のめりの姿勢にさせるという意味があるそうです。距離を近くするということもあるのだとか。
グループ発表の時間を作る
・毎回別の人が発表をするように指示をだすんだとか。そのさい嫌味な感じで、「また同じ人が発表するの?うまく協力をしているとは言えないよね」などと声掛けをしているということ。
これらのことです。
クリティカル・シンキングの教材もみせてもらったのですが、
たとえば文化祭の模擬店の呼び込みのポスターの写真があって、「模擬店にあまりお客さんがこなかった。問題点をあげなさい」なんてものがありました。
これを各グループで司会を生徒に決めさせて話し合っていくというような内容です。
クリティカル・シンキングの教材できっかけをつくり、
そこから各自が自分の言葉で意見を伝えていく、面白いですよね〜。
ぼくの授業も基本的には生徒に考えてほしい、
課題に気がついてほしい、
という意思をもってやっていたのですが、
どうしてもルールをしっかりと伝える必要があるということが
よくわかってきました。
そんな中、三浦学苑の、「背もたれは使わせない」
などのルールは非常に参考になりそうです。
その他の事例についてもいろいろとお聞きできたので、次回別の事例も紹介させてもらいますね!
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