アクティブラーニングが苦手な生徒もいる

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普段の授業で気付いたことをお話をさせていただきます。

 

そんな中、先週授業アンケートをとりました。

講義とグループワークのベストミックスを探る。

驚くべき結果が!

 

講義が好きな生徒もいる

「反転授業って何?」という記事では、

授業形態を「時間」に注目して分類しました。

 

その中で、ぼくは時間で言えば、

反転授業やアクティブラーニングほどはグループワークを中心に

授業をしているわけではなく、次の棒グラフのように、

講義の時間も減らさないように入れているということを書きました。

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実はこの方法が別にベストだとは思っておらず、

いろいろやってみた末にこのようになっています。

 

そんな中、ちょっとした試みを行いました。

 

講義を中心として+αがグループワーク

夏休み前の段階ではグループワークの時間を減らして講義を中心とした授業形態に

してすすめました。机もいつもの一斉授業の形で、

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グループワークに対しても導入はしているものの、

後ろを向いて話し合いを行うようにするなど本格的なものではありませんでした。

 

というのも、グループワークが苦手という生徒が少なからずいるからです。

ですから実験といいつつも、手を抜いていたわけではもちろんなく、

この形態の中でベストを探っていく試みでした。

 

グループワークを中心にして+αがグループワーク

夏休み後から今までの授業は、グループワークの存在感をより強めてみました。

机の形もグループワーク型の形で進めていきます。

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かといって一般的に言われているAL型授業ほど多くもないのかもしれません。

教師からの一方向の授業がいいという生徒も昨年・一昨年と少なからずいるからです。

ですから反転授業のような形態ではなく、講義の時間も入っています。

 

しかし夏前との違いは何かをかんがえるとき、

問題に取り組むとき、それらはグループの力を活かすように、

班単位での活動としました。

 

9月〜11月までの2ヶ月間はこの形態でやってみました。

 

アンケート結果はいかに!?

そして、10月定期テストの前日、アンケートをとってみたのです。

「実は夏休み前は・・・、後は・・・」

と事情を話してアンケートをとってみました。

 

すると以外な結果になりました。

 

アンケートの結果は?

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青が夏休み後、赤がその中間、黄色が夏休み前です。

人数で表すとこのような結果です。

 

高校2年生 物理

夏休み前の携帯のほうが良い 8名

中間 3名

夏休み後の携帯 17名

 

次に生徒の感想などを紹介します。

 

肯定的(抜粋)

・楽しい!グループは安心感がある。

・講義だけじゃなくていいと思う。グループにすれば眠くない。

・友達と意見を共有する時間があり、授業に積極的になれた。1時間授業に集中でき、物理の授業が楽しくなった。

・分からないところが友達にきくとすぐに分かるのでこれからも続けて欲しい。

・グループで自分たちで解法を考えるのが楽しい。

 

 

これはぼくがやっている間にも生徒の様子から感じていたことなので、

生徒とぼくの感覚に齟齬がなかったということはわかりました。

でも事前に予想したとおりです。ところが、その逆の意見もあるわけです。

 

否定的(抜粋)

・(黒板に対して横を向いているため、)黒板が見にくくなる。

・わからない問題は話し合ってもわからない。

・話し合うのは隣の人と話し合う程度でいいと思います。

・グループで相談がめんどくさい。夏休み前くらいの方がよかった。

・楽しいけれど解説などが頭に入っていきませんでした。

 

なども見られました。

 

板書がしにくいという意見はごもっとも!です。

工夫としてプリントを多くしたり、板書を少なくしたり、

そういう工夫はしていました。でも、やはり。。。

自分のやり方のまずさは、いろいろとやっぱりあると思います。

 

またグループワークが苦手、意味が感じられないという生徒も

このクラスに限らず少数ですが見かけられます。

アンケートをとってよかった。またいろいろ考えながら

授業をしていかなければ行けないと思いました。

 

生徒とぼくは向いている方向は同じです。

どうやれば一番この場を有効に使えて、

物理を楽しく学べるか。それを突き詰めていきたい。

 

そのためには、今後調整と、なぜこの活動をやるのかということへの

生徒との意識の共有と、そして生徒と一緒にまた授業を作り上げていく必要性を

強く感じました。

 

授業、まだまだうまくできていない。

 

たくさんの課題が見つかった。

「グループの力を活かす」そんな工夫をもっともっと入れていかないといけません。

繰り返しになりますが、なぜこの

 

 1つの場に

 同世代の

 目標が同じ

 同姓別の生徒

 

が集まって学習をしているのか、

それをどう活かせばいいのか、というメリットについて教師が意識的に

気付かせるような試みをしていく必要があると強く感じました。

 

いつかはこんな授業がしたい!

まだまだ反転授業はとりれられる環境にはありませんが、

松下村塾のような授業がしたいものです。

発問で改善できるかも

改善するための1つが、グループワークの前の「質問の投げかけ」「発問」にあります。

魅力的な発問で、生徒がみんなで考えて見たくなるような、

そういう投げかけ。その発問を毎日考えるようになっていました。

 

自分がうまくできているわけではないのですが、

ぼくの頭の中には授業を計画する前に、

1つのフレームワークができています。それがこの図です。

 

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これはいろいろ失敗した結果、

授業を作るときに考えている図です。

 

オンライン研究会でお話しました。

その様子はこちらを御覧ください。

 

次によみたい記事はこちら

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参考になる本はこちら