楽しく続ける。教員・生徒を巻き込んだ学校新聞の作り方
学級新聞は続けられても、
他の教師を巻き込んでとなると
ちょっと難しいですよね。
ぼくもそう思っていましたが、
いつのまにかやっていました。
その方法について紹介します。
サイエンスニュースレターの紹介
今回はメルマガで一度書いたものをお届けします。ご好評をいただいている号のものに加筆にしました。
ぼくは5年前に自分の担任をしていたクラスに対して、
サイエンスニュースレターというクラス新聞を
週1
のペースで発行をしていました。
この新聞は、理系女子に向けた本の紹介で、
物理系の本が多かったような気がしますが、
いろいろな理科の本を紹介していました。
でも実際にスタートしてみると、
とにかく週1というのがきつくて、
出すことが目的かしていき、
質がどんどん悪くなっていきました。
1年間は続けてみたのですが、
これはもうギブアップということで、
いろいろな先生方に声をかけていき、
協力を呼びかけて
順番に書いて、
週1回で出すようなペースに変更しました。
様々な先生が出すということになったので、
配布するクラスも拡大を続け、
現在では高校1年生は全クラス、高校2〜3年生は理系クラスに
配布となりました。
いろいろな先生方が登場することで面白い新聞になり
執筆する私も楽しくなってきました。
そして今年から希望する教師にも配り始めたところ、
教員のほうからもいろいろ反響が出て、
やっとこちらもペースをつかめてきたという感じです。
そんなオススメの科学新聞について、
その作り方について紹介します。
サイエンスニュースレターの作り方
それではこのニュースレターの作り方について紹介します。
まずこちらが原本です。
ワードファイルとPDFファイルの2つを用意しました。
実際に今年度の4月に配ったものです
(日付が10月になっていますが、自動的に入るようにしていますので、
こうなっています。このほうが便利だと思いますので、そのままお使い下さい)。
もし学校で使うときには、ワードファイルのほうをご利用ください。
はじめてみるとすぐにできます。
まずは一人ではじめてしまう
この形自体は、実はぼくの大学院の研究室の教授がだしていた、
Climate News Letterのぱくりです。
ですから、ぜひぼくのもぱくって、
まずははじめてみてください。
しばりを入れる
はじめに冒頭で挨拶をします。
残ったスペースはその先生の自由スペース。
大学院の研究の話や子供の話など様々な話題を提供してくれます。
「本の紹介」
という軽い縛りをいれることによって、
この新聞の目的が明確化されます。
何か縛りをつけて発行するほうがよいとおもいます。
広げていく
そしてはじめは一人でまずやってみて、
うまくいきそうだったら、まわりの仲の良い先生から声をかけて
広げていくといいと思います。
あくまで楽しく書くことがポイントですから、
できるだけ教師を多くして、順番を年に2回くらいのペースになるように
しておくと、負担が少なくなると思います。
遊びを入れる
最後に次の週登場する先生のヒントをもうけています。
例えば、「次回は意外な動物好きという一面のあるあの先生!」などです。
結構このへんのクイズも好評です。
(サンプル版ではネットに入れる性質上、入れておりません)
新聞の活動を伝える
その他のコツとしては、
発行したら電子版を学内の情報システムなどを利用して、
他の教師にも配信をしていくことだと思います。
こうしていくことで、他の教師からフィードバックがもらえたり、
書いているほうも楽しくなります。
ぼくの場合はサイエンスニュースレターといいつつ、
文系の先生方にも声をかけていて、国語科・社会科・家庭科
の先生なんかも参加してくれるようになりました。
生徒にとってみれば、様々な先生方が出てくるのが
楽しみなようです。
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