フタバガキ(ラワン)の種のモデル作りと自由研究について

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ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。

子供の自由研究でフタバガキの種(ラワンのたね)の落下時間の変化いついて調べる実験を行いました。たんぽぽの種の綿毛に興味を持っていたので、こんな実もあるんだよ?と見せたところ興味を持ち始めました。このような形をしています。

手を離すとこのように飛んでいきます。

回転してまるでヘリコプターのようですね。実際にこの種のモデルをスーパーボールと厚紙で作りました。

手元にあったラワンの実は5.5gで、手作りのモデルは6.0gと、重さはほとんど同じです。羽の長さは10.8cmで同じ長さに揃えました。

5m66cmの高さから落としてみると、モデルのたねはくるくると回って落ちていきました。

この落下時間を確かめます。モデルの種を三回同じ高さから落としてみました。すると、

1.66s、1.31s、1.21s 平均は1.39s

という結果になりました。次に羽を取って落としてみると、

1.08s,1.24s,1.19s 平均は1.17s

となり、羽があることによって落下時間が長くなっているのが分かります。

次に羽の長さを変えて同じように落としてみました。一つは羽の長さを2倍にしたもの、もう一つは羽の長さを半分にしたものです。

羽の長さが2倍のものは、

1.39,1.04,1.08 で平均が1.17s

羽の長さが半分のものは

0.96,1.31,1.14で平均は1.13s

です。どちらも様子を見ると、回転をしていないもしくは通常の長さのものよりも回転数が少ないのが特徴でした。

これらのことを子供がどうまとめていくのか分かりませんが、フタバガキの羽は回転にちょうど良い長さになっていることが伺えます。

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