曇りでできる?オオカナダモを使った光合成の実験
ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。
オオカナダモをつかった光合成の実験を行いました。まずビーカーにBTB液を2〜3滴入れて、息を吹き込み、黄色にしました(呼気に含まれる二酸化炭素が水にとけて酸性を示します)。次に、試験管を4 本(ア~エ) 用意して、 黄色くなったBTB液をそれぞれ入れました。試験管ア、ウにはオオカナダモをいれて、試験管ウ、 エには何も入れずにアルミはくで覆いました。
その後試験管を20分くらい日光に当てる予定だったのですが、あいにくの曇り空なので、植物成長用のライトで照らしました。そしてBTB液の色の変化を比較しました。
なお、前日に日光にあてないオオカナダモを用意したほうが良いことを知ったため、オオカナダモをとって、水槽にいれて、暗室においておきました。さてどうなったのでしょうか。結果はこちらです。
30分後の様子です。
ほとんど変化がありませんでした。植物ライトではやはり威力が弱いのか。これでは授業時間内に変化がでなそうです。どうしよう。2時間あててみました。
色に変化が出てきましたね。左の試験管の色が青みかかっています。アルミホイルをはずしてみると、、、
見事に左の試験管だけが青みがかった様子が見られました。よかったとホッとしています。ただ植物ライトを使うと2時間くらいかかりそうなこともわかりました。
またよく見てみると、オオカナダモの葉のまわりに気体がついています。
大日本図書の結果例では次のようになっていました。かなりBTBを濃いめにいれるのでしょうか。
『理科の世界2』(大日本図書)(令和3年2月1日) P100 より引用
なおこちらは生徒と一緒に4本つくったものを2セット準備して、実験を行いました。BTB液の色を確かめる実験は全班で行いました。