満を持して出した「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」の面白さ

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ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。

「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」という本をJUNZOさんから送っていただきました。実はこの本、前からJUNZOさんから聞いており楽しみにしていたため、ぼくはAmazonで予約をかけていたために、二冊になってしまいました。JUNZOさんについては、科学のネタ帳にも何度か記事にしております。この記事の最後にそれらをつけたので、興味を持った方はそちらをご覧ください。

JUNZOさんはとにかく行動力のすごい方で、エニックスに勤務をしていたものの、そちらをやめて独立。興味のおもむくままにいろいろな仕事をして生計をたてている面白い方です。ひょんなことから知り合いになりましたが、今でも自由な生き方を体現しており、私のロールモデルともなっている方です。

そんなJUNZOさんが出した今回の本ですが、なんと趣向がことなっており、今回は天体観測です。ただの天体観測ではなく、銀河を撮影するというもの(JUNZOさんが科学によってきてくれて、ありがたいです)。本を開くとおどろくのは、よくNEWTONなどの科学雑誌で出てくるような美しい銀河の数々。本は贅沢なオールカラーで、しかもこれ、なんと個人で撮影機器を買って撮影したものだそうです。これをみたとき、まずは個人でこれが撮影できるって、いくらくらいかけてるの!?とびっくりしました。

それでいくらくらい使ったのですか?と聞いたところ、なんと40万くらいで撮影できるときいて驚きました。ちょっと前ならすぐに100万を超える機材が必要であると聞いていたからです。それがなんと、今年、8月には6万円で誰でも銀河星雲を映像化して楽しめてしまう一体型天体望遠鏡「Seestar」が登場予定とのこと。

https://www.kyoei-tokyo.jp/shopdetail/000000009392/

そしてこの本は、どうすれば銀河をとれるようになるのか?が事細かに書かれています。まさにマニュアルという感じで、これを揃えて、これをこうして、と手順が丸ごと入っているので価値のある本です。

また、ぼくが特に面白いと思ったのはそこに至るまでのJUNZOさんのストーリーが赤裸々に書かれていることです。特におすすめしたいのが、中国系通販サイトでちょっと怪しいお店から観測に必要な機材を買った時に、注文したものが届かなかった。苦情をどうやって伝えて、相手にどうやって返金させたのか?が、そのやりとり含め公開されている「Ali Express購入体験談」というところ。めちゃくちゃリアルに、反論の仕方が公開されています。

そしてそして、さらに熱量がとても高くて、思わず読み進めてしまう、「Episode7 Junzoの銀河星雲趣味スゴロク」も見逃せません。素人だったJUNZOさんが、どうして銀河に目覚めたのか、撮影に際してどんな壁があって、どうやって乗り越えてきたのか?「え!銀河観測のために、引っ越しまでしちゃうの?」と、ちょっと常人を超えた思考でどんどん突き進んでいく様子が、まさにドラクエの勇者(または遊び人)に見えてなりません。

銀河素人のために(JUNZOさんが言っていたのですが、私のために)書いた本だそうです。ぜひご一読ください。私もこの趣味に入っていくのか?どうなのか、今後のブログで明らかになっていきます。

そんなJUNZOさんが作っている銀河写真撮影の猛者が集まるページがこちらです。本の内容についても途中まで読めるので、ぜひこちらも併せてご覧ください。

https://t.maniaxs.com/pg/art/00051.html

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