硝酸カリウムと塩化ナトリウムを使った再結晶の実験
ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。
水溶液から溶質を取り出す方法として、再結晶の実験を行いました。今回使用したのは、硝酸カリウムと塩化ナトリウムの水溶液です。はじめに水溶液を作ってから、それらを再結晶を利用して取り出すということを行いました。
方法
① 食塩(赤)と硝酸カリウム(青)をそれぞれ3g試験管に入れる。ここに水を5mL加えて、お湯を入れたビーカーの中に試験管をそれぞれ入れ、軽く振りながら混ぜる(温める)。時間がたっても溶けきれないものがある試験管があった場合は、その上澄み液約2mLを別の試験管にうつしとる(緑)。
塩化ナトリウムに水を入れたところ
お湯の中に入れる
塩化ナトリウムは溶け残りが観察された。上澄液を別の試験管に移す
②水を入れたビーカーで、水溶液を冷やし、様子を観察する。
溶質が現れたら → ③へ
溶質が現れなければ → ④へ
しばらくすると、硝酸カリウムのほうは、結晶がみられました。
③ ろ過して、ろ紙に残った物質を薬サジでとり、ルーペまたは顕微鏡で観察する。
④ スライドガラスに溶液をとって、それを一晩おいて、水を自然に蒸発させる。
⑤ 得られた個体をスライドガラスにとり、ルーペや顕微鏡で観察し、スケッチする。
濾過後に、ろ紙に残った物質をスライドガラスに乗せる(硝酸カリウム)
顕微鏡で観察する
硝酸カリウムの結晶(針状)
塩化ナトリウムの結晶(正方形のような構造が見られる)
PS ちなみに硝酸カリウムの結晶を同じようにやってみると、このような感じです。
その様子はこちらをご覧ください。