爆発とIDU(Interdisciplinary Unit(学際的な単元) )
大阪教育大学付属池田中学校の公開研究会に参加をしてきました。授業の内容は、爆発がテーマです。燃焼と爆発の違いについて知り、可燃物が爆発する条件を見出し、日常生活で起こりうる爆発の事例を考えるというのが目的です。
この授業は、Interdisciplinary Unit(学際的な単元) → IDU の流れの取り組みとして紹介されており、ゴールは美術の授業でピクトグラムを作るというものです。ただし、単にピクトグラムを作るということではなく、「安全」に光をあて、安全を促すようなピクトグラム作成をするそうです。そのため、教科横断的に理科、保健、技術の授業の中で日常に潜む危険性、理科で言えば燃焼や爆発の危険性について、事例となぜ危険なのかを考えさせておくという授業の位置付けのようです。
授業の中ではアルコール爆発の実験をやっていました。方法としては、
1 上部をくりにたスチール缶に、やくほうしをかぶせて、ゴムで二重にとめます。
2 横の小さな穴にエタノールを2mlくらい、コマゴメピペットでいれてます。
3 穴をセロテープで塞いで、缶をころころところがして、それを立てます。
4 マッチで小さな穴の近くに火を近づけてみると、ポンと爆発がおこりやくほうしが飛び出します。
という実験をやっていました。アルコール爆発の実験で、僕の場合は上を紙コップでやっています。
この爆発が起こった様子から、爆発の条件「密閉、可燃物(気体)、空気(酸素)、点火源の4つ」について見出していきます。
また爆発で起こる日常の危険について考えさせたのですが、一つの例として、
札幌不動産仲介店舗ガス爆発事故
をみせてました。そのほかにも前の時間で、着衣着火の映像などをみせていたそうです。
IDUに関してはいろいろな場面で使えることなのかなとも思いました。
1 社会問題(なぜこのようなことが起きたのか?)を考えさせ
2 具体的な解決策を考える
の流れはいいかなと。
私は「交通規則の力学」というプログラムを開発しているのですが、なぜこんな交通事故が起きたのかを考えさせ、具体的な解決策を考える(手元に力学台車をおいておく)、実験でたしかめる、解決策を作っていくというような流れが、考えられそうかなと思った次第です。
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