塩酸と食塩水の電気分解後に溶液の色が変わる理由(水溶液とステンレス電極の化学反応)
桑子研
サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。
水溶液とステンレス電極の化学反応が面白い!
水溶液に電気が流れるかどうかを調べる授業、みなさんも一度は取り組んだことがあるのではないでしょうか。こちらに実験手順については詳しくまとめました。
ステンレス電極を使って、いろいろな水溶液に電気を流してみると…なんと溶液の色が変わる現象が起きてしまいます!これは生徒の観察眼や探究心をぐっと引き出してくれる仕掛けになります。
左の4は塩酸で、右の2は食塩水です。なぜこのようなことが怒るのでしょうか。
• 塩酸の場合
→ 陽極で塩素が発生し、塩素が水に溶けて黄緑色に変化します。 塩素のにおいがすることもあるので、換気に注意。 ※反応の詳細はこちら
• 食塩水(塩化ナトリウム水溶液)の場合
→ ステンレス電極が反応し、陽極から水酸化鉄(Ⅲ)が出て茶色~黄色っぽく濁る現象が起こることがあります。つまり、これは水溶液自体の反応というより、電極の材質による変化です。
※詳しい説明はこちら やこちら。
いろいろな水溶液に電気がながれるかを調べるために、ステンレス電極をつかって調べてみました。どの溶液もはじめは透明だったのですが、塩酸と、塩化ナトリウム(食塩)の水溶液については。このように色が変わります。
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