電池の中身、見てみよう!マンガン電池を分解して再利用にチャレンジ!

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ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。

マンガン電池を分解してみた!

みなさん、マンガン電池って分解できるって知ってましたか?私は以前から気になっていたこの実験を、ついにやってみました!これは「理科教育」にも紹介されていた取り組みで、参考にしたサイトもありますので、興味があればぜひチェックしてみてください。

マンガン電池の分解

さて、まずはマンガン電池の中身を探るべく、用意した道具はこちらです。

ペンチ(大小):これでしっかりと電池の外装を外します。

ドライバー:電池の中に詰まった二酸化マンガンを掘り出すために使います。

カッター:亜鉛を覆っているビニールを剥がすのに活躍します。

新聞紙:作業台の保護に欠かせません!

紙コップ:取り出した材料を入れておくために使用。

授業でマンガン電池を分解するために、何個か電池を事前に分解してみました。こちらは授業で使うための教師向けの映像なので、自宅では真似をしないでください。また分解の際には、必ずマンガン電池を使用してください。

分解にはコツがあるのですが、はじめに電池の接合部分のプラス極に、ペンチの刃をあてていきます。そして、上のほうを少しめくったら、そのまま、コーンビーフの缶をあけるように、ペンチをまわしていきます。

ここが一番コツのいるところです。より詳しくは動画をご覧ください。

上をきったら、底を押し出すようにすると、外側の金属カバーがはずれます。

ここからはそんなに難しくないのですが、カッターの刃をあてながら、まわりにビニールをきって、炭素棒を取り出していきます。

取り出すとこんな感じです。

出てきたものは、亜鉛でできた缶と、炭素棒です。亜鉛でできた缶をほじくっていくと、

中身を再利用できる!?

 

驚くべきことに、マンガン電池の中身は実験や再利用にも使えるんです。例えば:

炭素棒:電気の実験で使用可能。

亜鉛板:切って亜鉛として他の実験に活用できます。

二酸化マンガン:過酸化水素水と組み合わせて酸素を発生させる実験に使える!

これだけでも「電池ってただ使い捨てじゃないんだ!」と、子供たちにも伝えたいポイントです。

安全第一!実験する際の注意点

ただし、これを子供と一緒にやるなら、いくつかの注意が必要です。

アルカリ電池では絶対にやらないこと!

大人の監督が必須です!

保護メガネや手袋も忘れずに

実際にやってみることで初めて気づくこと、学ぶことがたくさんあります。もし「分解してみたい!」という好奇心が芽生えたら、ぜひ安全に気をつけてチャレンジしてみてくださいね!電池の中身を知ることで、科学がもっと身近で楽しく感じられるはずです!

参考

紙コップいっぱいに、二酸化マンガンが出てきました。続いて、分解した電池をもう一度組み立ててみる取り組みを行いました。

マンガン電池を組み立ててみよう(マンガン電池の分解2)

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