千葉大学教育学部の実験授業「物理学実験展開」および「基礎物理学実験II」の1コマを担当しました

  • X
ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。

2022/07/20に千葉大学教育学部の実験授業「物理学実験展開」および「基礎物理学実験II」にて、90分の実験講義をしてきました。参加者は大学2年生の20名です。私が行ったのは、交通安全の力学という、自ら作った中学3年生(もしくは高校1年生)の力学実験プログラムです。実験の前に物語がついており、ある島で交通事故がおこり社会問題になっているということから、実験がはじまります。

ビースピを使って、台車の速度とそのときにした仕事の測定、また台車の質量を変えた時と、そのときにした仕事の測定を行い、グラフにします。その後、速度の2乗に仕事が比例しており、また質量に比例することを見出します。ここまでは運動エネルギーと仕事の関係なのですが、その結果をもとに、どのような交通規則を作るといいのか?について考えるという流れになっています。

実際に実験をしてみると、力学台車F1をつかったこともあり、学生にとっては実験に結構時間をさいてしまっていました。F1のほうがDYのよりもまっすぐすすませるのが大変?に感じました。おそらく小型であることと、車輪の問題かな。。。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

力学台車 F-1型 2個組
価格:25300円(税込、送料別) (2022/7/21時点)

楽天で購入

 

 

もしかしたらDYのほうがやりやすかったのかもしれないなと感じました。かといって力学台車をすべてDYに変えるというのも、お金もかかりますし、課題です。

 続いて気になったのが、速さをいろいろとバラつかせながら測定をするのですが、これが同じような速さになってしまう学生が多かったことです。これについてですが、指示出しとしてどうしたらよかったのか?というところです。先がぼくのほうは見えているので、すぐにわかるのですが学生からすると大変だったかなと。

最後に、箱にぶつけるときに速度がうまくとれない学生が多かったことです。もう少し指示をうまくだしたかったところです。たとえば机の上にビニールテープを一直線上に貼って、その上を力学台車が走るようにする?などの工夫があると良かったのかなとか、、、。

いろいろな課題はありましたが、参加した学生からは前向きな感想をたくさんいただきました。さすが未来の先生という感じですね。私だったらこうするというものもたくさん見られました。

科学のタネを発信中!

ニュースレターを月1回配信しています。

[subscribe2]

登録はこちらから