考察を「考えて」書くようになるレゴアヒル教材(LEGO)

ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。 

新指導要領では、「主体的・協働的で深い学び」がかかげられていますが(アクティブラーニングともいいます)、といってもこれが難しく、生徒に「主体的になろうよ!」「積極的にかかわろうよ!」などといっても、まったく効果はありません。

かといっていつもどおりに実験をやっていると、中学ではとくにそうなのですが、教科書の丸写しのような考察が目立ちます。自分たちが実験で得た実験結果から考えられることを様々にまとめてほしい、それが考察なのですが、なかなかそうはいかないのが悩みでした。

ですが、このレゴエデュケーションをつかったアヒルワークを実験の前に5分でよいので挟むことによって、生徒の関わり方に変化が見られるようになりました。このワークについては、ナリカのレゴ研修で知りました。

レゴでアヒルを作ってみよう!

袋の中には、それぞれ6つのレゴブロックが入っています。

これをつかって一人一つずつアヒルを作ります。パーツが6個しかないのが特徴で、このパーツをすべて、または一部つかってアヒルを作ります。時間は1分、さあスタートです。

できあがったら、みなで机の上などに並べてみます。

実際に作ってみると、作った生徒としては、アヒルはこうでしょ!と思って作っているのですが、出来上がったものをならべると、豊かなアヒル像があることに驚きます。

どれが間違っているというわけではなく、それぞれの思い描くアヒルの姿があることが、体験からよくわかります。またこのワークをとおすと、それぞれのアヒルのアイデアの面白さにも気が付き、生徒から「こんな作り方があるんだ」と自然に声がもれきこえてきます。

このワークをはさんだあとに実験を行って、考察を書くことを宿題として促すのですが、アヒルワークのように、それぞれの考察があってよいし、同じ考察になるのはおかしいことなんだよ、結果から考えられることであれば、評価するよ、ということを伝えると、ワークをやらなかったとしに比べて明らかに自由に、たくさんの考察を書いてくれます。

私はこのような活用をしていますが、他の使用例もあります。例えばある生物の先生は、分類学の授業の初めにこのワークを行って、これらのアヒルを分類してみれば、足があるアヒル、ないアヒル、口が赤のアヒル、黄色のアヒル

などなど、さまざまな注目点で分類をすることなどをしているのだとか。いろいろと使い勝手のよいこちらのワーク、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょう。アヒルはカタログには載っていないそうですが、ナリカさんから購入することができるそうです(電話等で相談でしょうか)。

アマゾンだと割高ですね…。

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その他にもこのようなワークも教えてくれました。それぞれ2人のペアになって、同じレゴのパーツをあたえて背中を合わせるように座ります。片方の人が2分間で自由な作品をつくります。

その後、作品自体は見せずに、言葉だけで説明を行って、もう片方の人はその言葉を頼りに作っていきます。時間は3分でした。実際に言葉で伝えるのはとても難しく、微妙な位置関係がうまくいかなかったり、似ているけど微妙に違うものができてしまうというペアが続出しました。

相手に情報を正確に伝えるのはどうすれば良いのかということをよく考えるときっかけとなりました。子供と遊び感覚で触っていたレゴですが、このような教育的な使い方があることに驚きました。レゴ侮れません。

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