「その炊飯器…ください。」実験で大活躍の電気調理器(比熱の測定)
学生の頃、家で焼肉パーティーをやるために電気鍋を買いました。その後はたらきはじめてからというもの、焼肉パーティーを家でやることがなくなったので、学校にこの電気鍋を寄付しました。
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学校ではこのような電気炊飯器や電気鍋などが実は大活躍します。水を入れてある温度で保温をすることができ、倒してこぼすことも少なく、安全に試験管を入れて保温することができます。今までは化学で主に使っていたのですが、物理の比熱の実験に導入して見たところ、安全に簡単に実験できるようになり快適でした。
実験は100度にした100gの三種類のある金属をそれぞれある量の水にいれて、その水の温度上昇から、金属の比熱を計算するというものです。
実際の結果はこちらです。
三種類の金属(見た目でもなんとなく材質がわかる)
ガスバーナーとビーカーを使って金属をそれぞれ温めても良いのですが、ビーカーだと倒してしまう危険性や、温めるまでに時間がかかるということがありました。
電気鍋なら事前にスイッチをいれて一度に全ての金属をあたためておけるので便利。まるでおでんのようです。生徒がそれぞれ取りに来るので、教員は渡すだけで済みました。
電気鍋が大活躍したので嬉しかったです。生徒から家でいらなくなっている電気炊飯器など、捨てる前に、学校に寄付してもらおうという方法もあると、小森栄治先生から聞いたこともありました。いろいろな工夫がありますね。
ここからは教員が行うとするとということで、注意点についてまとめておきます。準備は20分前には必要で、電気鍋には熱湯器などを使い、あらかんじめ温めてある温水を使うと早くすみます。実験自体は30分位で終わるので授業内でまとめまで終えることができます。また実験後にはすべての金属を出してキッチンペーパーや雑巾でふいてください。鉄がとくに錆びやすいです。
後片付けのようす
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