たった20秒で劇的変化!理科教師が考察する「割り箸滑舌トレーニング」の科学
サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。
私たち教員にとって、滑舌(かつぜつ)の良し悪しは、授業の質を左右する生命線。そんな時、ふと思い出したのが、以前父が教えてくれた「割り箸を使った滑舌トレーニング」です。なんでも、マツコ・デラックスさんの番組で紹介されていた方法だそうで、アナウンサーの方も練習に取り入れているとかいないとか。
藁にもすがる思いで、さっそく試してみました。やり方は非常にシンプルです。お箸を横にして、できるだけ口の奥まで入れて噛み合わせます。そして、この状態のまま……、

「ブラジル人のミラクルびら配り」
と、10回言うだけです。所要時間はたったの20秒。
なぜ効くのか?理科教師的な考察
実際にやってみると、これが驚くほど効果てきめんでした。お箸を口から外して喋った瞬間、嘘のように滑舌が良くなっているのです。父からは「また聞き」の情報でしたが、理科教師としてこの現象を科学的に考察してみると、理にかなっていることが分かります。
滑舌が悪くなる時は舌が邪魔をしている、引っ込まない状態になっていると言うことだそうです。そこで舌が出ないように、筋肉に一時的に「負荷」をかけた状態でトレーニング(早口言葉)を行い、その負荷を取り除く。すると、舌がでしゃばらないようになり、以前よりも滑舌が良くなります。
「ブラジル人」である理由
ちなみに、なぜ「ブラジル人のミラクルびら配り」なのでしょうか? 「ラ行(Ra, Ri, Ru…)」は舌先を弾く動きが必要で、特に舌の筋力を使います。「ブラジル」「ミラクル」「びら配り」と、ラ行が連続することで、短時間で効果的に舌のストレッチができる優れたフレーズなんですね。滑舌が悪くなったと感じたら、ぜひ試していただきたいライフハックです。
が、一つだけ注意点が。 割り箸を加えて呪文のようにブツブツ言っている姿は、はたから見るとかなりシュールです。場所をわきまえないと、変人と思われる可能性があるので、職員室や教室の隅でこっそり行うことをお勧めします。
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