赤字→白字マクロで教師用・生徒用を1ファイルで完結させる方法『教師のためのWord』
サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。
「教師用プリントと生徒用プリント、2つ作るのが面倒くさい……」そう思ったことはありませんか?ぼくはずっとそう思っていました。答えが赤字で書いてある先生用と、答えが空欄になっている生徒用——内容を修正するたびに両方を直さなければならず、うっかり片方だけ直し忘れるミスも起きがちです。でも実は、1つのファイルで両方を管理できる方法があるんです。今日はその方法をご紹介します。

なぜ「赤字→白字」で解決できるの?
発想はとてもシンプルです。答えの部分を赤字で書いておき、印刷前に赤字を白字に変換するだけ。白い紙に白い文字で印刷すれば、その部分は見えなくなります。消えたわけではなく、白で隠れているだけなので、もとに戻したいときは白字を赤字に戻せばOKです。これで教師用・生徒用を1つのファイルで管理できます。編集のズレや二重管理の手間から、これで完全に解放されます!
方法は2種類あります。「マクロ」を使う方法と、「色による置換」を使う方法です。順番に見ていきましょう。
私はこのマクロをショートカットキーに設定していて、command+control+Wで赤字を白字に、command+control+Rで白字を赤字にと変更できるようにしています。
方法① マクロを使う(ワンクリックで一発変換!)
一緒にプログラムを作ってみました。一度設定してしまえば、あとはボタン1つで赤字↔白字を切り替えられます。
Windowsの場合の手順
- Wordで Alt + F11 → VBAエディタを開く
- 左のツリーから ThisDocument をダブルクリック
- 次のコードを貼り付けて保存(
.docm形式で保存)
コード(ここからコピーをしてください)
VBA
‘ 赤文字 → 白文字(印刷用:答えを隠す)
Sub RedToWhite()
Dim oChar As Range
For Each oChar In ActiveDocument.Range.Characters
If oChar.Font.Color = RGB(255, 0, 0) Then
oChar.Font.Color = RGB(255, 255, 255)
End If
Next oChar
End Sub
‘ 白文字 → 赤文字(編集用:答えを戻す)
Sub WhiteToRed()
Dim oChar As Range
For Each oChar In ActiveDocument.Range.Characters
If oChar.Font.Color = RGB(255, 255, 255) Then
oChar.Font.Color = RGB(255, 0, 0)
End If
Next oChar
End Sub
コピー終わり。
Macの場合の手順
- メニューバーの 「ツール」→「マクロ」→「マクロ」 をクリック
- マクロ名(例:
RedToWhite)を入力して 「作成」 - VBAエディタが開くので、コードを貼り付けて保存
あとはマクロの画面から「RedToWhite」または「WhiteToRed」を実行するだけです。パッと一瞬で色が切り替わります。

赤字で作っておいて、RedToWhiteを実行すると、

赤字が白字になります。便利!
方法② マクロなしでできる「色の置換」を使う方法
「マクロはちょっとハードルが高い……」という方には、Wordの置換機能を使った方法がおすすめです。文字の色を指定して置換できるので、プログラムの知識がなくても大丈夫です。
Windowsの場合
① 教員用プリントを作成します。隠したい答えの部分を赤字で書いておきましょう。

② 上のタブ「ホーム」から「置換」を選びます。(Macの場合は置換から「高度な置換」を選んでください)

③ 「検索する文字列」のボックスをクリックしてカーソルを点滅させます。「オプション」から「書式」→「フォント」を選びます。

④ フォントの色を「赤」に設定します。

⑤ 「検索する文字列」の下に「赤」がセットされたことを確認します。これで、プリント内の赤い文字をすべて検索対象にできます。

⑥ 次に「置換後の文字列」のボックスをクリックし、同じように「書式」→「フォント」から色を白に設定します。

⑦ 「すべて置換」を押します。赤文字が一瞬で白文字に変わります!

これで生徒用プリントの完成です。白く塗りつぶされているだけなので、逆の手順で白→赤に戻せば、すぐに教師用に戻ります。
Macの場合
① 答えの欄を赤で記入しておきます。

② メニュー「編集」→「検索」→「検索と置換」を開きます。

③ 検索と置換ボックスの「歯車マーク」→「高度な検索と置換」を選びます。

④ ウィンドウ左下の矢印マークをクリックしてメニューを広げます。「検索する文字列」にカーソルを合わせた状態で、「書式」→「フォント」→「赤」を選びます。



⑤ 「置換」タブを押すと、「検索する文字列」の下に「赤」が表示されます。
⑥ 「置換後の文字列」にカーソルを合わせた状態で、「書式」→「フォント」→「白」を選びます。
⑦ セットされたのを確認して「すべて置換」を押すと、赤字が見事に消えます!
これで「1ファイル管理」が実現!
まとめると、教師用(赤字入り)を常にマスターファイルとして管理し、生徒に配る直前に赤字を白字に変換して印刷する、これだけです。修正が必要になったら赤字入りのマスターだけを直せばいいので、2ファイルのズレが生じる心配もありません。次のステップとして、赤字をキーボードショートカットで一発入力する方法もあります。興味がある方はこちらをどうぞ。
その他、知っていると便利な機能! ルビふり自動化 デジタル採点 赤字を白字に変えるマクロ
テスト作成に役立つ便利な方法はこちらもご参考に。
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