物理が生んだ魔法のアート。「ペンデュラムウェーブ」の美しさに没頭する
サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。
ペンデュラムウェーブって知っていますか?
物理法則が織りなす「芸術」を見たことはあるでしょうか? もしあなたが、数学や理科なんて堅苦しくてつまらない、と思っているとしたら、この動画がその価値観をガラリと変えてしまうかもしれません。まずは何も考えず、とにかく不思議なこちらの動画を御覧ください。

いかがでしたか? 一度こちらの動画を見てからというもの、私はこの不思議な数学的に美しい動きが忘れられなくなりました。 (あまりの美しさに、夢にも出てきました)これは「ペンデュラムウェーブ(Pendulum Wave)」と呼ばれる現象です。
仕掛けは「糸の長さ」にあり
一見、複雑な機械仕掛けのように見えますが、構造は至ってシンプルです。 重りを吊るしている「振り子の糸の長さ」を、手前から奥に向かって少しずつ変えているだけなのです。実は、振り子が1往復するのにかかる時間(これを「周期」といいます)は、重りの重さではなく、糸の長さによって決まるという法則があります。これを「振り子の等時性」といい、あのガリレオ・ガリレイが発見した有名な法則です。
つまり、この装置では以下のことが起きています。
糸が短い手前の振り子: せわしなく、速く揺れる
糸が長い奥の振り子: ゆったりと、遅く揺れる
カオスから秩序へ戻るストーリー
一斉にスタートした振り子たちは、揺れるスピードが少しずつ異なるため、最初はきれいに揃っていても、次第にバラバラ(カオス)になっていきます。しかし、ここからが数学の魔法です。 バラバラに見えた動きが、ある瞬間からまるで意志を持ったヘビのようにうねり出し、二重の螺旋を描き、そしてまた最後には「ピタッ」と一列に揃う瞬間が訪れます。動画に特別な効果もありませんし、音も出ないのに、思わずぼーっと見続けてしまいますよね。
目に見える数学の美しさ
これは単なる物理現象ではなく、数字が作り出す「自然界のダンス」とも言えます。 次にこの動画を見るときは、「あ、いま周期が重なった!」と、理科的な視点も少し加えてみてください。きっと、最初とは違った感動が味わえるはずですよ。
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