実験のコツ「4−2−1」とSEPUPの教育
日本SEPUP研究会の第一日目に出席をしました。SEPUPとはScience Education for Public Understanding Programの頭文字をとったもので、公式HPによると、
SEPUP(シープアップ)は、米国カルフォルニア大学バークレー校で開発された科学教育プログラムです。日常生活を送る上で不可欠な化学物質に対する理解を深め、社会問題の中でどのように使われていくべきかを説く教育プログラムになっています。
だとのことです。1日目・2日目は午後に仕事があり、
午前中しか参加ができないのですが、午前中でもいろいろなことを知ることができました。
日本SEPUP研究会の今までの歩みについてや、
米国でのSEPUPの活動について米国講師から聞くことができ、
とても有意義な時間をすごすことができました。
大学時代以来の英語での講演で、
わからないところが多々あったのですが、
なんとなくですが、喋っていることが理解できてよかったです。
また15分毎に通訳をはさんでくれたので、
曖昧だったところを補足していただけて
不安だった英語のお話も理解することができました。
SEPUPで大切になっているのが、
・社会問題・環境問題
・指導と学習
・教育デザイン
・内容
だということでした。
とくに面白かったのが4−2−1システムというものです。
4は4人で1班組むという意味、2は2人で実験をするという意味、1はワークシートは1人1つという意味だそうです。
現場感覚として、実験での適正人数を示しているこの4−2−1に、しっくりきました。学校での実際の授業では4人で1つしか用意できないことも多くあるのですが、理想はこの4−2−1ですよね。
またSEPUPの考え方には、Student-centeredという考え方があるからです。これは日本で盛んに言われている、アクティブ・ラーニングに重なる考え方ですよね。生徒が主役になり、生徒が自ら学ぶような仕掛けを作っていく、そのための下地が4−2−1にもあるのだと思います。
さらにSEPUPで大切にしている3本柱の1つ、Cross Cutting Conceptsというのも面白かったです。日本語だと「教科横断型」の学習ということでしょうか。SEPUPの教育では、いわゆる理科という枠だけにとらわれるわけではありませんし、また答えが明確に出ている1つのものに取り組んでいくわけでもありません。
明確なこたえが出ていない、環境問題や社会問題について扱い、決断をするためにはどうしたらいいのかを考えていくような探求的なものです。
SEPUPではそれぞれのグループでAという考え方とBという考え方が出てきた場合は、教員が答えに導くのではなく、グループ同士でお互い意見交換をする中で、考えをまとめていくということを大切にしているようです。
今日・明日とまた続くので、いろいろ学んできたいと思います(^^)
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