【重要】生徒目線で学べるフィンランドの教育本
昨日紹介した「受けてみたフィンランドの教育」という本ですが、
この本は日本の留学生の視点から描かれた北欧の学校で行われていることが、
具体的に描かれた本です。
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一般的な教育本よりも、よりわかりやすくて、また読んでいて楽しいので
先生方にはとくにおすすめしたい本です。
例えば、フィンランドではテスト前に日本でいう勉強をしないのだそうです。
では何をするのかというと、「読む」のだそうです。
P75 「読む」
フィンランドの学生はテスト前には「勉強する」という単語を使わない。代わりに、「読む」という言葉を使う。
中略
「もうすぐテストだね、たくさん読んでる?」
ではなぜ、読むのかというと、フィンランドのテストは、英語も国語も、また化学や生物、音楽までもが全てがエッセイ形式で出題されるのだそうです。
エッセイを書くというテストが一般的なので、その背景知識を知る必要があり、本をとにかくテスト前に読んでおくのだそうです。
テストについて書かれているところをご紹介します。
P77
例えば生物のテストはどうなのかなとおもったら「あなたが耳について知っていることを全てかきなさい」というものだったのだとか。そういった意味でベースの知識がフィンランドでは必要になるので、試験前はとにかく本を読み込むのだそうだ。
面白い内容ですよね。
たこの本を書いた留学生のホストファミリーの自宅には、勉強机はないのだそうです。本を読むのなら勉強机は必要ないのかなと書かれていました。
では本を読んで知識を詰め込めば、フィンランドのテストに対応できる!というわけではないようです。知識をつめこんで、それを文章で表現することができないと、フィンランドのテストでは、評価されないのだそうです。
日本の教育のような◯☓形式の問題がないということからも、面白い変わった特徴を持つ教育をおこなっているのがわかりますね。教育改革でも知識の活用に重点がおかれていますが、フィンランドの教育はまさに活用をすることに重点がおかれており、参考にするところが多くありそうです。
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