この数式、解けますか?MITのチョコに隠された知的すぎる暗号

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

この数式、解けますか?MITのチョコに隠された知的すぎる暗号

突然ですが、科学好きのあなたに挑戦状です!

スクリーンショット 2016-06-16 4.49.50

このチョコレートの包み紙に書かれた「暗号」、解き明かせますか?

これはただのチョコレートではありません。大学時代の友人Oくんが「面白いものがあるよ」と見せてくれた、世界最高峰の理系大学、**マサチューセッツ工科大学(MIT)**のお土産だそうです。

ノーベル賞受賞者を何人も輩出し、世界中の天才たちが集まるMIT。そんな大学のチョコレートには、なんと科学の歴史を揺るがした、偉大な3つの数式が隠されていました。

理系の方はもちろん、そうでない方も、ぜひ一緒にこの知的でユーモラスな謎解きに挑戦してみましょう!

謎解きの時間:3つの数式が示す文字とは?

まずは1文字目のヒントです!

スクリーンショット 2016-06-16 4.49.50

最初の数式は、E/c2。どこかで見たことありませんか?これは、あのアインシュタインが発見した、世界で最も有名な式 E=mc2を変形したものです。

この式は「ほんのわずかな質量(m)が、光の速さ(c)の2乗をかけると、とてつもなく莫大なエネルギー(E)に変わる」ことを示しています。原子力発電や核兵器の原理も、すべてこの式から始まりました。まさに世界を変えた数式です。E=mc2を m について解くと、m=E/c2となります。

そう、1文字目の答えは…「m」です!ということは…。

さあ、この調子で残りも解いていきましょう!もうお分かりですね?2つ目の数式は、√−1。2回かけるとマイナスになる数なんて、現実にはありませんよね。そこで数学者たちは、この不思議な数を「虚数 (imaginary number)」と名付け、記号「i」で表すことにしました。この「想像上の数」のおかげで、電気回路や量子力学といった最先端の科学計算が可能になったのです。まさに、科学を支える縁の下の力持ち!

というわけで、2文字目は「i」です。

最後の数式は、PV/nR。これは高校の化学や物理で登場する「気体の状態方程式」PV=nRT から来ています。圧力(P)、体積(V)、気体の量(n)、そして温度(T)という、目に見えない気体の状態を見事に結びつけた魔法のような式です。

この式を T について解くと、T=PV/nR となります。よって、3文字目は「T」です!

答えは…もうお分かりですね。3つの文字を並べると…M、I、T

そう、大学の名前「MIT」になるわけです!物理学、数学、化学の歴史を変えた偉大な発見たちが、大学の名前を表す暗号になっていたなんて。世界トップクラスの頭脳が集まる場所のユーモアは、ここまで知的でクールなんですね。思わず笑ってしまいました。数式は単なる記号の集まりではありません。その一つ一つに、人類の知の冒険と壮大な物語が隠されています。この表現方法、いろいろな場所で使えそうですね!

お問い合わせ・ご依頼について

科学の不思議やおもしろさをもっと身近に!自宅でできる楽しい科学実験や、そのコツをわかりやすくまとめています。いろいろ検索してみてください!
・運営者・桑子研についてはこちら
・各種ご依頼(執筆・講演・実験教室・TV監修・出演など)はこちら
・記事の更新情報はXで配信中

科学のネタチャンネルでは実験動画を配信中!