椅子を分解する先生も!?水平バネ振り子実験を成功させるための意外な裏技

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

皆さんは、理科の教科書や入試問題で「摩擦のない水平な面の上で、バネにつながれた物体が左右に揺れる」という図を見たことはありませんか?物理の学習において基本問題として出題されるこの実験ですが、実は、実際に教室で再現しようとすると、想像以上に高いハードルが立ちはだかる「難問」なのです。今回は、理想の揺れを追求するなかで見つけた、意外な解決策についてお話しします。

理想の揺れを追い求めて:水平バネ振り子への挑戦

最新のデジタル計測器であるGoDirect(ゴーダイレクト)というセンサーカートを使うと、物体の速度や加速度をリアルタイムでグラフ化できるため、非常に高度な実験が可能になります。

私がずっと実現したいと考えていたのは、問題集の定番である水平バネ振り子の実験です。この実験は、物体が規則正しく往復する単振動という現象を学ぶためのものですが、いざ準備するとなると「ちょうど良いバネ」がなかなか見つかりません。

特に「押しバネ」で手頃な強さのものがなく、あまりに苦労した結果、なんと職場の椅子を分解して中からバネを取り出して使っている先生もいるほど、理科教師にとっては頭を悩ませるポイントなのです。

理科教育のプロと東急ハンズの知恵

そこで、理科教材の老舗である株式会社ナリカのKさんに相談したところ、非常に素晴らしい情報をいただきました。なんと、渋谷の東急ハンズで販売されている、あるバネがこの実験に最適だというのです。

教えていただいたバネの長さは約25cm(250mm)。実際に手に取ってみると、センサーカートのサイズや重さに対して、反発する力が強すぎず弱すぎず、絶妙なバランスでした。

科学を支える「道具選び」という探究

渋谷の東急ハンズにて売られているとのことで、目印となる商品タグの情報も共有していただきました。

「スプリングNo45 121-73」と書かれています。

科学の実験というと、何か特別な装置が必要だと思われがちです。しかし、教科書の向こう側にある「真理」を確かめるためには、こうした市販のバネひとつを吟味するような、泥臭い試行錯誤が欠かせません。

現在はなかなか渋谷まで足を運ぶ機会が作れないのですが、これだけ最適なものだと分かれば、ネット通販などで同等のスペックのものを探してみる価値は大いにありそうです。

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