1970年代の大ヒットおもちゃ再発見!地球ゴマの新しい遊び方(渦電流ブレーキ)

ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。

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手もふれずに回転するコマを止める方法あるんです!
驚きの科学実験の紹介です。

地球ゴマで遊ぼう!科学の不思議を体験しよう

みなさん、地球ゴマをご存じですか?これは1970年代に大流行したおもちゃで、私もつい夢中になって10個くらい集めてしまったほど!

私のおすすめはタイガー商会のものだったのですが、生産中止になってしまって、今はとても高い値段になってしまっています。ただ他にも色々売っているので、ぜひ手に取ってみてください。

amazonや楽天(【知育玩具】スペースワンダー)で購入することができます。

この地球ゴマ、何がすごいかというと、ジャイロ効果を体感できることです。回転中のゴマがまるで地球の自転を感じさせるように安定して回る様子は、何度見ても飽きません。さて今日は、この地球ゴマを使ったちょっと変わった遊び方をご紹介します。題して、

「手も触れずにコマを瞬時に止める術!」

です。まずはこちらの映像をどうぞ。

磁石で地球ゴマが止まる!? その謎に迫る!

映像をご覧になって「磁力で止めているんでしょ?」と思った方もいるかもしれません。でも実はこれ、もっと奥深い科学の現象なんです。なぜなら、地球ゴマの円盤は磁石にくっつかない金属でできているから!普通なら、磁石を近づけても影響はないはずですよね。

でも不思議なことに、地球ゴマは磁石を近づけるだけで、触れていないのにあっという間に止まってしまいます。どうしてでしょうか?

カギは「渦電流」にあり!

ここで登場するのが、渦電流という現象です。たとえば、アルミホイルに磁石を滑らせると、磁石がスーッと止まってしまうのをご存じですか?実はこれ、地球ゴマが止まる仕組みと同じなのです。

磁石がアルミや他の金属の近くを通ると、その金属の中で微弱な電流が発生します。この電流が「渦を巻く」ように流れるため、渦電流と呼ばれます。

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渦電流が生じると、金属の中で新たな磁場が発生し、この磁場が磁石を反発する力を生み出します。その結果、磁石や回転している物体がブレーキをかけられるように止まるのです。

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この原理は、大型車の補助ブレーキや遊園地のアトラクションでも使われています。驚きですよね!

渦電流を鍋の蓋で実験してみよう!

「地球ゴマがない!」という方もご安心ください。身近な道具で簡単に実験できます。

科学のレシピ:渦電流で回転を止める実験

用意するもの

•鍋の蓋

•磁石

やり方

1.鍋の蓋を回転させます。

2.磁石を近づけてみましょう。

すると……回転していた鍋の蓋がピタッと止まるはずです!触れなくても止まるこの現象は、まさに渦電流の力。簡単に試せるので、ぜひやってみてください。

今回ご紹介した渦電流の原理は、地球ゴマや鍋の蓋を使った実験だけでなく、実際の生活や産業でも活躍しています。身近な道具で科学の仕組みを体験してみると、その面白さが一層伝わってきますね!

なお、渦電流や電磁誘導の詳しい仕組みについては、私の著書でも紹介しています。科学に興味が湧いた方は、ぜひ手に取ってみてください!

地球ゴマ →amazon楽天で購入することができます。

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