【科学監修】クローゼットが満杯でも大丈夫!ハンガー2本で解決する裏ワザと「てこの原理」「THE突破ファイル」
サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。
クローゼットがパンパンで、もう一本もハンガーをかける場所がない!そんな日常の「困った!」が、実は科学の面白さを体験できる絶好のチャンスだとしたら、どうでしょう?
今日は、ハンガーがもう一本あればその悩みが解決できるかもしれない、驚きの裏ワザと、そこに隠された科学の秘密についてお話しします。
テレビ番組『THE突破ファイル』で科学の面白さを解説!
こんにちは!サイエンストレーナーの桑子です。
実は先日、日本テレビの人気番組「THE突破ファイル」(2025年1月9日放送)で、あるお題の科学監修を担当させていただきました。その内容が、まさに「ハンガーが吊り下げられないとき、もう一本のハンガーを使って解決する方法」だったのです。
「本当にそんなことで解決できるの?」と思われるかもしれませんが、これができてしまうんです!番組スタッフの皆さんと一緒に説明図を作ったり、どうすればバランスが取れるのかを議論したりと、試行錯誤を重ねました。この解決策の裏には、ちゃんとした科学的な理由があるんですよ。
魔法じゃない!「てこの原理」と「力のモーメント」
このハンガーの裏ワザの核心は、中学校の理科で習う「てこの原理」と「力のモーENTPのつり合い」にあります。
「力のモーメント」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、公園にあるシーソーを思い浮かべてみてください。体重が違う二人が乗っても、座る位置をうまく調整すればバランスが取れますよね?
シーソーが傾こうとする力(=力のモーメント)は、**「支点からの距離 × 力の大きさ」**で決まります。つまり、体重が軽い人でも支点から遠くに座れば、重い人を持ち上げることができるのです。
今回のハンガーもこれと全く同じです。2本のハンガーが触れ合う点が「支点」となり、服のかかったハンガーの重さと、もう一本のハンガーを支える指の力が絶妙なバランスを取ることで、安定して吊り下げることができるのです。学校で学んだ知識が、こんな形で生活に役立つなんて、なんだかワクワクしませんか? ✨
さあ、実験してみよう!身近な科学体験
ご自宅にハンガーが2本あれば、ぜひこの科学マジックを体験してみてください!
まず、服をかけたハンガー(A)を用意します。
次に、もう一本の空のハンガー(B)を手に取ります。
ハンガーBのフックではない部分に、ハンガーAのフックを引っ掛けてみましょう。ここがシーソーでいう「支点」になります。
ハンガーBを指で持ち、Aが傾かないようにバランスが取れる「魔法の点」を探してみてください!
どうでしょう?最初はグラグラするかもしれませんが、何度か試すうちに、ピタッと安定する場所が見つかるはずです。この「探す」過程こそが、まさに科学の面白さそのものなのです。
日常は科学の宝箱
実生活の「困った」を科学の知識で解決するって、本当に楽しいですよね。
私たちの身の回りにある便利な道具や、ふとした日常の出来事には、きっとまだまだ知らない科学が隠れています。今回のハンガーのように、ちょっとした困りごとを解決するアイデアの裏には、面白い法則が隠れていることがよくあります。
これを機に、あなたの日常の中にある「科学のひらめき」を探してみてはいかがでしょうか?
おかげさまで、番組テロップにも名前を掲載いただきました。これからも科学の面白さを伝えていきたいと思います!
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