家でも楽しい!スマホアプリを使った運動の観察実験
今日はスマホをつかった実験の紹介です。
iPhoneまたはAndroidアプリの「モーションショット」をつかって、
物体の運動について観察実験をしてみましょう。
運動の様子がまるわかりで、楽しめるので、ご家庭でもぜひ挑戦してみてください。
科学のレシピ
用意するもの:ボール、モーションショットの入ったスマホ
手順:
モーションショットとは、ストロボ写真風の写真がとれるアプリです。
ストロボ写真と違うところは、
暗室にしなくていいこと、
高価な機材がいらないこと、
同時に教室のいろいろな場所でとることができること、
などの、メリットが盛りだくさんのアプリケーションです。
このアプリをつかって運動の様子を記録すると、例えばこんな写真が取れてしまいます。
これは実際に生徒が撮影したものです。
使い方は簡単です。モーションショットを立ち上げて、録画ボタンを押して、8秒の間にカメラの前を運動する物体を移せばそれでOK。できるだけカメラは動かさないように、固定してください。
すると、それぞれの時間でとれた映像を1枚の写真の上に合成してくれます。
簡単ですよね!ご家庭でもお子さんと楽しんで、実験してみてください。
授業での導入例 )
50分授業でどう導入をするのかということを考えて、授業を設計し、50分授業を行いました。
活発な実験になったので、ぜひお試しください(^^)
1 水平投射の動きの確認
まずは簡単な水平投射に関する問題をといて、物体の動きについて確認をします。
水平方向は等速度運動、鉛直方向は自由落下運動ということを確認しました。
次に実際にこのような動きをするのかについて、各自が実験をして確かめます。
2 モーションショットの使い方の確認
それぞれの班(4人)に、1人、スマホをもっている生徒に
スマホアプリのモーションショットを事前に入れてきてもらいましたので、
学校で用意する必要はありません。
実験に入る前に「モーションショット」の使い方を説明しました。
簡単なのですが、像を重ねあわせる時間の調整や、時間間隔の調整など、
全員で確認をしておくといいので、プロジェクターにスマホ画面を映しながら、
使い方を共有します。
3 課題の提示
そして、水平投射だけではつまらないので、班に課した課題は、
水平投射の様子を撮影すること、それに各班それぞれいろいろな課題をだしました。
1班:振り子の動き 2班:ばね振り子の動き 3班:斜面上の物体の動き 4班:円運動の動き 5班:摩擦のある面での動き
そして15分間で水平投射+1枚を撮影して、私の学校のアドレスに送るところまでを行います。
自由課題としても使えるように、
生徒が興味をもつようなおもちゃの鉄砲や、やわらかいボール、サッカーボール、台車など
いろいろなものを用意しました。
4 実験開始
15分後、全員が撮影が終わり、メールを私あてにおくってもらったら、席に戻ります。
その場で電子黒板を使って、Gmailの画面をみながら、届いた生徒の課題写真を
全員で共有します。
生徒が送ってきた写真がGmailに届く。全員で一つ一つ確認をしていく。
自由落下の様子
ばね振り子の様子
斜方投射の様子
水平投射の様子
摩擦面での物体の運動の様子
以上、50分でうまくおさまり、また理解も進んだようです。
少し遊び要素が強いですが、メリハリをつけた指導をすれば(実験をさせる前、中、後の仕切りを的確に)、
問題はありません。
またナリカのモーションセンサー、イージーセンスと組み合わせることにより、よりおもしろい実験になります!
みなさんはどのような取り組みをしていますか?面白いことがあったら、ぜひ教えて下さい(^^)
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