20万円の実験装置が200円で?!ストローとテープで作る、美しすぎる「波動マシン」

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

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今日は波の様子がわかる波動観察装置の紹介です。普通波動を観察するには、「水平すだれ波動実験機」という20万円くらいする装置をかって実験を行います。家庭では試すことができないしまた学校でも生徒一人に一つもたせたり、生徒にとっても特別なものに感じてしまいます。

そこで東京書籍の新編物理基礎に乗っていた、ストローを使う方法で、超大型なものを科学部の生徒と作りました。手作りをして一工夫を入れたら、非常にきれいに演示ができたので、みなさんにもご紹介します。

科学のレシピ

用意するもの:セロテープ、ストロー

1 セロテープを机の上に広げ、ストローを等間隔ではりつけていく

2 セロテープの先を天井に固定してぶら下げる

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3 一番下の部分に、小さなおもりをつける

4 波を起こす。

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ぶら下げてみると、こんなに大きくなります。おもりをつけることで、ねじれがなくなります。

スクリーンショット 2015-09-15 22.34.45おもりはこのような小さなものを一つ。重いものにすると、波を起こした時に、
波のスピードが早くなるので、観察しにくく成ります。おもさは調整をしてください。

実際に実験した様子がこちらです。

いかがでしょうか。かなりきれいに波が起こっていますね!教科書だと、セロテープをピンと張り、水平にして波を起こしていますが、この大きさになると水平にするのがすごい難しいです。今回のコツとしては天井からぶら下げること、そして下におもりをつけたことです。この工夫をしたことによって、巨大なすだれが完成しました。

費用はたったの200円です。ご自宅でも試してみてください。個人的にはモビールのようになっていて、とってもきれいで、自宅にも飾ろうと思いました。学校で使う場合には、もちろんこの道具は簡易的なものですので、ナリカ等のウェーブマシンを一つは用意しておきましょう!

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