弁当のフタの思わぬ使い方!電位がわかる3D教材の作り方
先日紹介させていただいたお弁当のフタでできる3D教材、
これを使って、物理ではぜひ「あれ」を作ってみたい!
そう、生徒が苦手な電位についての教材です。
いままで3D教材といえば、透明プラスチックボードと、
透明で少し厚めの両面テープをかってきて、
一枚一枚等高線をトレースして、
ボードとボードの間に両面テープをはって貼り合わせる
という方法しか知りませんでした。
厚めのテープというのがポイントで、
厚みがあるためにボードを重ねた時に、
立体感がでるんですね。
でもこれが結構時間がかかるんです。材料費も結構かかってしまいます。
今回紹介する教材の良い所は、
コンビニなどのお弁当のフタを使うことで、
自然と厚みがでることと、
生徒にとっても非常にわかりやすく、一緒に作ることもできるという点です
でも同じ種類のお弁当をたべて蓋を集めるのは大変だ・・・。
そんなわけで、今回はフタだけを100円ショップで買ってきて、
それを使うという工夫をしてみました。
科学のレシピ
用意するもの:100円ショップで売っているプラスチック容器、マジック、台紙
今回買ってきたのがダイソーの容器です。4枚で100円でした。
フタの直径は11cmです。
ここに、グラフソフトをつかって電位の等高線を作っていきます。
つかったソフトはGrapherというMacに入っていたソフトですが、
ウィンドウズならGraphTouchが便利だと思います。
これらのソフトは数式を入力することで、
グラフがかけるというソフトです。エクセルだと値を用意しないといけないので、
より便利ですね。
まずは型紙を作ります。
3種類の型紙を作りました。
正電荷のみ
正電荷と負電荷
もしよかったらそのまま使ってください(^^)
電場と電位の立体型紙 PDF
まずはひとつの電荷の様子から作ってみました!
印刷をして縁取りをします。そのご一枚一枚等電位面を書いていきます。
生徒といっしょにつくったのですが、3分程度ですぐに完成しました!
横から見た様子
次に、2つの点電荷の重ねあわせた様子を作ってみました。こちらは複数の生徒で一緒に作ってみました。
1枚印刷をし、フタを重ねるところを円形にマークして、コピーをします。
出来上がった様子がこちら!重ねあわせると感動です。
真上から見た様子
斜めから見た様子
360度様々な場所から眺めることができるので、
生徒に電位の様子をイメージさせることができます。
ひっくり返せば負の電荷の様子にもなります!
この教材の良い所は、1つ1つのフタが固定されていないので、
断面図をすぐに取り出すことができるところにあります。
また生徒が作るので、どんな作業をやったのかも一目瞭然で、
簡単にできてすばらしい教材だと思います。
最後に正電荷と負電荷の合成電場の3D教材を作ってみました。
実際にこれらを使いながら、問題の解説をするときに、見せてみましたが、
イメージが良く伝わるので、見せれば一発だというのがよかったです。
みなさんはその他にどんなことに使ってみますか?(^^)
ぜひ面白い使い方があったら教えて下さい!3Dでイメージといえば、こちらの記事もおすすめです!
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