現場目線があだとなる?!教師が取り残される!
という記事を書きました。
「そんな現場目線のないことを言われても」
というニュースや記事がたくさんあったからです。
しかし
現場目線が目を曇らせることがある!
そういった真実もあるかと思います。
自分が陥っていたことがあるので、まとめました。
○ 現場目線は大切だが・・・。
前回の記事で、今のタブレットや電子黒板を導入した授業例というのが
どれだけ加熱していて、そして現場目線がないものが多いのか
ということについて書きました。
「現場目線」の大切さ!を書いたつもりです。
しかし、現場目線は大切ですが、
現場目線ではないところからアイデアがやってくることもあります。
例えばぼくが愛用しているExplain Everythingというアプリは、
本来は動画講義を作るためのソフトとして作られています。
しかし面白いのは、
電子黒板として使えることができるということでした。
こちらの記事にも書きました。
これは技術者が考えていなかったことだと思います。
そしてぼくもそうは思っていませんでした。
使ってみて、こりゃすごいぞ!と発見したのです。
さらに、このソフト、ペイント機能がすぐれているので、
普通に教材の図の作成にもつかえるレベルです。
実は先日かいたこちらの記事の絵はすべて
このソフトを使って書いています。
[科学クイズ!より]
別の例もあります。
例えば東京書籍さんといっしょに開発した、
電子教科書用のインタラクティブ教材です。
これは生徒が使うことを想定して作りました。
しかしデモ版を入れて授業にもっていって使ってみると、
なんと教師が使うのにぴったりでした。
生徒がわからない問題について、
シミュレーションしてみたり、
問題を解いたあとに、
再現することができるんですよね。
これは意外でした。
もし生徒がもっていても、
問題との関連性にまでは気づかないでしょう。
これは開発段階では全く気が付きませんでした。
また先日、田原先生から動画講義における倍速のすばらしさについて、
お聞きしてきたのですが、
この倍速機能のすごさについて、田原先生ははじめ懐疑的だったというのです。
それがやってみて、これはリアルを超える可能性を秘めている!
と気がついたとか。
何がいいたいかというと、
現場目線は大切です。
ですが、現場では思いつかないものを技術者やその他の分野の方が
持っているということです。
または両方気がついていない。何がほしいのか。
それが両方があゆみよることによって、ポン!っと生まれることがある。
ぼくがiPadの初期のものを買った時には、
アプリがまだまだ少ない時でした。
そして技術者の自分の技術を魅せつけるためのアプリばかりが
並んでいました。
タブレットを使った授業を!という記事では
「元素図鑑」が紹介されていましたが、
これがまた授業で使えるんかいな!というものでした。
単に図鑑を表示して、くるくる絵が回ったりするのですが、
授業では全く使い物になりません。
これだから、わかっていないな〜と思いました。
だからiPadはながらくさわるのをやめました。現場目線がないから。
しかし、しかしです!最近iPadAirを導入すると、全然景色が変わっていました。
繰り返しますが、教材会社が作っている電子書籍、これがそのまま
教師の掲示用教材として効果を発揮するんですよね。
もっと早くキャッチして置かなければいけなかった!
生徒にとって、もっと面白い授業ができた!
と現場目線に重きを起きすぎていたことが
悔やまれました。
ですから、やはり教師は
「こんなんつかえるんかいな!」
と批判的な目でみつつも、
「試してみる」
がより一層大切なになっています。
そしてそれが
「すごい!」
とわかったときの先行者メリットはとっても大きいでしょう。
「反転授業」もぼくは懐疑的なところがありますが、
これはとりあえずやってみるしかない!
そんな方法の1つだと確信しています。
ぼくたちは技術と現場の間に立ち続けないといけないのかもしれません。
おすすめ。
iPadといっしょに買いました。
Adonit Jot Pro
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