鉛直バネ振り子は「横向き」にする!がコツ!【5分で高校物理】
5分間で高校物理!
今回のテーマは鉛直ばね振り子!
振動の中心はなぜつり合いの位置なのか、
なぜ位置エネルギーを無視してしまうのか?
大学入試に頻出の鉛直バネ振り子には大きな問題があった!
鉛直バネ振り子の典型的な問題に「最高速度を求めなさい」というものがあります。
例えば次の図のように、
おもりをつり合いの位置からx下に伸ばして手を離したとします。
このとき、おもりの最高速度を求める場合、
弾性(ばね)エネルギー=運動エネルギー
という式を立てます。
でもなんでこんなことやっていいのでしょうか。
ある解説を読むと、位置エネルギーが入っている場合もあります。
どうすればいいのでしょうか?すぐにこの謎がわからない人は、動画を見て下さい。
ちょっと動画の内容をかいつまんで紹介します。
まず水平バネ振り子から見てみましょう。
単振動をする条件は、定数×変位(kx)です。
このときの最高速度は、
一番伸ばした時のバネエネルギー=中心での運動エネルギー
ですよね。
次に鉛直バネ振り子について見てみましょう。
あらあら、残った力が2本ありますから、kx-mgとなり、
定数×変位の形になっていません。これでは単振動をするのかわかりません。
ここで必殺技!つり合いの位置です。
つり合いの位置を使うと、kΔxと定数×変位の形に持っていくことができます。
そうすると、力があたかもkΔxの1本になったのと同じにみなすことができます。
そのため、このように横にすれば、水平ばね振り子と同じ状態になります。
コレ以上は動画を見てくださいね!
その他の5分で物理シリーズはこちらにまとめてあります。
センター試験でも簡単なバネを使った力学的エネルギーの問題がでます。
参考書を書きました。
文系向け物理参考書を出版しました!
きめる!センター物理基礎【新課程版】
桑子研