教採の参考書を5冊に厳選!対策講座に通わないで合格を決める方法

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教師になりたいけど、どうしたらいいの?勉強法もわからないし… 。

ケン博士
今回は、お金をかけずに教員採用試験に合格するための方法について、実体験をふまえてご紹介します。学生時代のぼくが知っていたらよかった!と思った情報について、改めてまとめました。

教員採用試験おすすめ5冊の参考書

5冊に厳選!教採の参考書

教員採用試験の対策にに実際に使った参考書や
合格した友人が使っていた参考書を5冊に絞って紹介します。

教員採用試験の対策講座に通っていませんか?

「先生になりたい!」そんな夢を持っている人も多いと思います。長いと思っていた大学生活も、あっという間に月日が流れていきます。気がついたら、

もう、教採(教員採用試験)まで1月きったぞ! 

ということに。実は私がそうでした。大学時代、何かをやらなければいけないことはわかっていたのですが、単位修得や卒業研究、教育実習などに追われて、何も対策をとらないまま、教採までもう一月前「とりあえず受けてみよう」という、軽い気持ちで試験に突入し、結果は不合格

当たり前です。1年以上前から勉強をしていた人がいるのですから。

そして「自分は教員には向いていないのだ」と決めて、当時興味のあった勉強(気象学)に向き合いたいということから、大学院にすすみました。そして大学院1年の最後。もう一度、自分はどうしたいのかを考えました。いろいろな企業を実際に受けてみて、何社か内定をいただいたのですが、やはり「人と関わる仕事を、教員になりたい」という気持ちが心の奥底からフツフツと湧き上がってきました。

「よし!今回は準備をしっかりしてから、教員採用試験を受けよう! 」と心に誓い、失敗経験を踏まえてまずは仲間集めをはじめました大学時代に落ちた理由を分析すると、時間がなかったことに加えて、1人では情報収集しきれず、勉強をする範囲を絞りきれていないことが原因だったということがわかっていたためです。

そこで学内で開かれていた教員採用試験の説明会や対策講座に出て、参加者に声をかけていきました。自分が中心となり勉強会を立ち上げて、勉強会を運営したのです外部で行われている○万円もする対策講座には通わずに、参参考書(本)を中心に勉強をして内定を得ました

結果としては私立学校の教員になり、公立には務めませんでしたが、失敗と成功の経験から、その後も、大学の事務や大学生から連絡を受け、実際に学生向けにアドバイスを行ったり、講座を開いたりしていました。いろいろな学生と接する中で、

「教員採用試験の対策講座に通った方がいいのでしょうか?」

 という相談を何度も受けました。詳しく聞いてみると、10万もする講座もあるとのことで、ぼくはびっくりしました。実際にそれらの講座に通っている学生から、テキストを見せてもらい中身を確認してみると、自分で勉強をすれば良いものも多く、そのほとんどは本屋で売られている普通の参考書で学べるものばかりです。

これらの講座は、情報が無い学生に向け作られているのだと思います。講座が悪いわけではなく、講座を受ける人は精選された情報を買っているということですね。それであれば、自分で勉強会を開いたり、合格した先輩からアドバイスをもらったりして情報を集める行動をおこせば、お金をかけなくても、合格もできますし、その過程で人脈も広がります。

あなたはどちらを選びますか?

大切なのはどの教材を使うのか

対策講座に通わないで内定を勝ち取る上で、もっとも大切なのが教材選びですはじめてだと、どんな本を使って勉強をするのか、それがわからない。そこで、自分の手で情報を集めて合格を掴みたいという人のために、私たちが実際に使っていた参考書から、これでよかったというものを5冊にしぼってご紹介したいと思います。対策講座にかよって10万円を失わないためにも、参考書で受かるための5冊について紹介します

 先ほど書いたように、教員採用試験の対策については、私は仲間を集めて、チームを組んで挑戦をし、8名の仲間のうち7名が合格するという結果に恵まれました。学部生・大学院生・社会人もいたごちゃ混ぜの集団です。この勉強会の他にも研究やサークル、他の仕事への就職活動に励んでいたものも多く、効率良く勉強をする必要がありました。

どのような試験においても、効率的に学習をして合格するためには「膨大に示された試験範囲の中から、テストに頻繁に出てくる分野をどうしぼりきるか」にかかっています。私達がうまくいったのは、そのための情報収集を集団で行い、共有したのがポイントだったとおもいます。みんなで研究をした上で選んだ、合格を勝ち取る上で絶対必要な5冊を今回は紹介します。なお奇をてらったものではなく、実はオーソドックスなものです。教員採用試験は適切な努力をすれば、受かるような仕組みになっているからです。

教職教養対策

1 教職教養過去問集

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教員採用試験に限らず、資格試験の基本は、

出題される問題を調べて傾向を分析すること

 です。頻出分野を見つけることにあります。まずは各都道府県の過去問をやってみましょう。受ける都道府県のものを必ず買いましょう。例として東京都のものをあげます。

例えば 東京都の教職教養(amazon)

 もし事前に勉強グループを作った人は分担して買って、それぞれの都道府県を分析をし皆で共有しましょう。複数の県などを受ける学生もいると思います。関東地方だと同時に2つ受けることはできないので、東京都と愛知県など、別の県のものも用意して2冊もっている人も多かったです(ぼくは東京都+私学の関東と決めました)。

わからないながらも数年やってみると、ある傾向、何が重視されているのかがわかっていきます。これをまとめていき、勉強会があればそこで共有すると、驚くのですが、他県どうしでも、傾向がかなり似ていることがわかります。

2 教職教養ランナー

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教職教養ランナーは、教職教養についての教科書のようなものです。こちらも絶対に買っておきたい本ですただちょっと気をつけて下さい。これすっごい厚いんです。辞書に勝るとも劣らない厚さです。ぼく初めて買った時に、中をみて

「これ全部覚えるの!?」

 と驚きました。でも、違うんです。絶対に全部を覚えようとしないでください。すべてを覚える必要はありません。使い方は、

1 まず穴を赤ペンなどで埋めていきます。すると教科書ができるとともに、教職教養の全体の分野がなんとなくわかります。とにかくまずは記入です

2 次に「1」で過去問分析をしていましたよね。その過去問の中でどのような分野が出ていたのかを調べていきます。これが試験で頻出の分野で覚えるべき場所です。ここを覚えていきます。

厚い本で教職教養ランナーと、それをコンパクトにまとめた教職教養ポケットランナーというものがあります。

3 ポケットランナー教職教養

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実際におぼえる段階では、こちらのポケットランナーがおすすめです。もう一度書きますが、厚いほうは、

「全て覚える必要はまったくありません!」

 ポイントを絞って覚えていきます。分野を絞れば、暗記量は激減します。そして今後過去問などをやっていくときに、わからない単語、人名などが出てきた所を調べるときに使いましょう。

まさに教科書のように使っていくというわけです。中でも重要分野である

「教育法規」と「教育心理」を

徹底的に覚え込むことです。

  その他の部分は後回しにして下さい。はっきりいってこの2分野は絶対に出ます。

※ 買わないでいい!参考書もある。

ちなみに「一般教養ランナー」というものがありますが、はっきりいって買わなくていいです!一般教養に勉強時間を費やすのは、もったいないと思います。日々の積み重ねで勝負しましょう。

4 教職教養セミナー

一般教養によく出題される教育時事ニュースについてですが、それは教職教養セミナーを毎月(または3ヶ月に一度くらいでもOK)買うことで補えます。教員を目指そう!と思ったら何冊か買ってみることをおすすめします。どんな勉強をしたらいいのかや教育の時事ニュースの情報がえられます。一般教養も仕入れられます。

面接でも必ず役に立つでしょう。

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教員養成セミナーは、面接官も読んでいる可能性があります。というのも、この本にのっている教育時事についての質問が、本番の面接で私も聞かれましたし、友人も質問されました。教員になった友人も、読んでいるということを聞きました。

専門教養対策!

専門教養のレベルはどの程度なのでしょうか。ざっくりいえば、MARCHレベル(明治・青山・立教・中央・法政)の学力があれば受かります。つまり大学入試でいえば、55〜60レベルの偏差値でOK。そこまで高いレベルは必要はありません。しかも自分の専門とする1科目のみですから、恐れることはありません。

MARCHレベルときいて、かまえる人もいるかもしれませんが、MARCHレベルというのは、自分の専門の教科書の内容を普通に知っているレベルです。学習をすれば受験生のころを思い出しますから、そこまで勉強に時間はかならないでしょう。

(教員は難しい問題が解けるというよりも、人間性や説明する力が求められる仕事だから、採用段階ではそこまで専門性を求めていないのかもしれないな、と教員になった今になってみると、思っています)

5 全国大学入試問題正解

専門教養でおすすめしたいのが、「全国大学入試問題正解」という本です。これはその年に出題された、ある科目の全国の入試問題を集めて掲載したというもので、定価はなんと4000円〜6000円くらいするという本なのですが、思い切って買ってもいいかもしれません。東大などあきらかに難しい大学ははずして、MARCHレベルの大学の問題が解けるようにしておきましょうね。

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 少し金銭的に痛いな〜という人は、高校の教科の参考書で、有名なものを買ってきて勉強すれば良いと思います。教科書のようなオーソドックスな参考書をおすすめします。

この他の対策

小論文、面接・集団討論、模擬授業などがあります。これは仲間を作って一緒に練習をする必要のあるところですね。

まとめ

教員採用試験を受ける上で、絶対用意する参考書は次の5冊。

  1. 各都道府県の教職教養
  2. 教職教養ランナー
  3. ポケットランナー
  4. 教員養成セミナー
  5. 全国大学入試問題正解

だいたい1万3千円くらいです。私は暗記が苦手なので、教採の勉強のテスト部分は苦手な勉強でした。でも準備をしたものが、出題されて、合格できるということでもあります。頑張ってください!応援しています!

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