世界初配信!未発売のアノ電子教科書の情報公開!(許可いただきました)
まだ発売されていない電子教科書「新編物理基礎」。
その内容を初公開します!!
実はぼくが監修をしていて、編集のNさんの許可を得たためです。
これすごいことになっています!
フライングで紹介します。
電子教科書を読んだことはありますか?
いち早く電子教科書に手をつけたのが東京書籍。
さっそく見させていただいたのですが、
生物基礎、化学基礎の電子教科書は出ていますが、
実はまだ東京書籍の「新編物理基礎」
の電子教科書は発売されていません。
この電子教科書の監修をしていますのが、
じつはぼくです。
この電子教科書には非常に編集者のNさんの
強い思い・こだわりがあり、とっても面白くできあがってきています。
今回はNさんの許可を得たので、近日発売予定の
「新編物理基礎」の何がすごい!のかについて
何回かにわって紹介したいと思います。
電子書籍の良さ
電子書籍が少しずつそろってきました。
ぼくもキンドルペーパーホワイトという端末を
飼って電子書籍を楽しんでいます。
電子インクの良いところは目がつかれにくいところにあります。
これに比べてiPhoneなどの液晶で本を読むと、
どっと疲れてしまいます。
しかし液晶で本を読む良さもあります。
それが現在ぼくが東京書籍と開発をしている
「物理基礎」に詰め込んでいるものです。
液晶で読むときの電子書籍の良いところは
1 色がキレイに出る、ページ数に制限がない
2 動画を入れることができる
3 インタラクティブ
という3つの点に集約されます。
それぞれ見ていきましょう。
1 色がキレイに出る、ページ数に制限がない
これはもういわずもがなですので、
説明は良いかもしれません。
色がとってもキレイに出るので、
東京書籍の物理基礎以外の教科書を読ませていただきましたが、
本当にきれいです。
カラーの教科書の紙面よりも、キレイにうつっています。
そしてページ数に制限がないので、
「田原の物理」アプリのように、
1ページに1枚の絵を使って10ページくらい使って、
パラパラアニメのようなページを作ることも可能です。
2 動画を入れることができる
次に紹介するのが動画を入れることができるということです。
これがまるでハリーポッターの中に出てくる本のよう。
魔法の本では、ハリーがページを開くと、
写真の中の人物が勝手に動いていますよね。
東京書籍の化学の本を読んだときに、
まさにこれは魔法だ!と思いました。
写真をクリックすると、実験動画がスタートしたり、
実験器具が拡大され動いたりするのです。
これは面白い!
3 インタラクティブ
教科書会社の本には、あまり入っていないのですが、
この読者参加型のコンテンツを取り入れることも可能です。
「田原の物理」アプリでは、シミュレーションを入れるのに
一番こだわったそうです。
今の電子教科書その良さを超えていない?
この3点の点が良かったと思うところですが、
いろいろな会社の電子書籍の様子を見せていただいたのですが、
その中で思ったことがあります。
1のカラーはクリアーしています。
しかし「2」と「3」については、
読者をちゃんと想定して作り込めていないのではないか?
とも思ったりしています。
例えば2の動画については、今まである既存の動画を単に
差し込んであるだけであり、教師が生徒に見せる用のものではないのかな?
と思うものも多く見られます。
また3のシミュレーションについては、入っていない、もしくは
少ししか入っていないというのが現状です。
この問題点2つをなんと電子教科書「新編物理基礎」ではクリアーしようと
しているのです。
例えば、「2」について紹介すると、
1から動画を全て撮り直しています。
そしてナレーションも生徒が見てわかるように、
何度も推敲し、動画を作成しています。
見えにくいかもしれませんが、
こんな感じで、1シーンずつ
入念に計画をして作りました。
現在もメールでやりとりが続いていますが、ほぼ完成に近づいてきました。
さらには結構なお金もかけて、実験を行っています。
例えば相対速度などは車を利用して速度計で実際に測った映像があります。
ぼくがとくにすばらしいなと思ったのは、
定常波の動画です。
ハイスピードカメラをつかって撮影をしたので、
すっごいよく波の重ね合わせや定常波の様子がみれます。
こんなきれいな重ね合わせ見たことありますか?
真横からのカメラの位置がすばらしい。スローで動きを確認すると、
これはもっと感動します。
この定常波!
節の位置がほぼ動かない!
これには驚きました。
今までの多くの動画教材では節が若干動いているのです。
この撮影は大変だったろうな〜と思いました。
Nさんとメールで往復書簡をしていて
この動画をみたとき、息をのんで
「きれいだ〜」
とそのままの感想を送ってしまいました。
(これ反転授業とかアクティブラーニングでそのまま使えるんじゃない?!)
次回は3のインタラクティブな教材について紹介します。
これもNさんがとってもこだわったもので、
ぼくも20個くらいのアイデアを出して、
何個か取り入れてもらいました。
こちらも許可をいただいたので、一足さきに、
お見せいしたいとおもいます!
すごいですよ!!!
PS
キンドルペーパーホワイトも本当におすすめです。
カラーは出ませんし、表示はスムーズとはいえないものの、
なんといっても目が疲れない!
携帯やタブレット端末で「小説」などの文字中心の情報を
読んでいる人にはぜったいにおすすめしたいです。
だからぼくはSF小説などや青空文庫(寺田寅彦など)は
だいたいこっちで読んでいます。
読書好きなら1台もっておくと重宝します。