手をクロスさせると、指がわからなくなる!?脳の不思議実験(アリストテレスの錯覚)
目をつぶってるわけでもないのに、自分の指がどれかわからなくなる……!?そんな不思議な体験ができる、超かんたんな実験があります。使うのは自分の手と脳だけ! なのに、思わず「えっ!?」って声が出るほどびっくりします。名前の由来は、古代ギリシャの哲学者アリストテレスがこれに気づいたことから。実際にやってみましょう。

アリストテレスもびっくり!
やってみよう!クロスハンド実験
【用意するもの】
• 自分の手
• 協力してくれる人(友達や家族)
【実験の手順】
① 両手を前に出して、手のひらを自分に向ける
② 両腕をクロスさせて、右手を左側へ、左手を右側へ持っていく(腕を交差)
③ 協力者に、あなたの指のどれかを指さしてもらう
④ その指をすばやく上げる
こちらの動画をご覧下さい。
けっこうな確率で……違う指を上げてしまいます!!
「えっ!?今さされたのって小指だったの!?薬指かと思った!」なんてことが起きます。
なんでこんなことになるの?
これは、腕を交差させたことで脳が混乱してしまうからなんです。
ふだん、私たちの脳は…
• 右手は右側
• 左手は左側
として、指の位置を無意識に把握しています。でも、手をクロスさせると、この「当たり前の感覚」がぐちゃぐちゃに!つまり、
さされた感覚と、空間の認識(どの手がどこにあるか)がズレてしまう
というわけです。ただし指を触って指示を受けると、それがかなり是正されます。この実験は「脳の空間認知」と「体性感覚(たいせいかんかく)」と関係があります。脳が身体の情報をどう整理しているかを、自分の体で体験できる実験なんです!
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