なぜスイートコーンでポップコーンが作れないの?火山との関係!?(ポップコーンの科学)
ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。
ポップコーンは、スーパーで売られているスイートコーンでは作れません。実は、ポップコーンができるのは「爆裂種」と呼ばれる特別な種類のトウモロコシです。触ってみると、非常に硬いのがわかります。
爆裂種を加熱すると、内部のやわらかいデンプン質に含まれる水分が熱せられて水蒸気になります。液体から気体になると急激に体積が膨張しますね。この水蒸気によって外に出たい!という圧力が高まり、周囲のかたいデンプン質が一気に破裂することで、ポップコーンが弾けます。実際に自宅でやってみたのでこちらをご覧ください。
こちらはスローで撮った映像だそうです。
内側にみる茶色いものは、実は外側についていた皮だったのですね。内側のでんぷん質が外側に現れているという感じでひっくり返っている感じです。
実は、この仕組みは火山の噴火ともよく似ています。火山内部のマグマには水分が含まれており、これが熱せられることで水蒸気となります。水蒸気の圧力が高まると、火口から一気に噴き出し、爆発的な噴火が起こります。
身近な食べ物と自然現象を結びつけて考えると、理科がもっと面白くなりますね!ちなみに科学部の実験でポップコーンの様子を観察したことがあります。その時にこちらのジャズポップコーンを買いました。実験室のバーナーで炙りましたが、金網を使って行ったところ無事ポップコーンができました。