固体が消えた!?パルミチン酸の不思議な温度変化(状態変化・融点)中学1年
ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。
パルミチン酸の実験!温度変化を追ってみたら…
みなさん、パルミチン酸って聞いたことありますか?ちょっと聞き慣れない名前ですが、これは常温では固体の物質。でも温めると液体に変化します!今回は、このパルミチン酸を加熱したときの温度変化を観察する実験をしてみました!
器具はこのような形で組み立てます。
いざ実験開始!
パルミチン酸の融点は62.9℃。つまり、それ以下の温度では固体、それ以上になると液体になるということです。実際に温めてみると…
60℃付近から温度の上がり方が鈍くなり、固体から液体へと変化!
すべて液体になったら、また温度が上昇開始!
おお~、まさに教科書どおりの変化が目の前で見られました!スプレットシートにまとめさせました。こちらが記録用のファイルです。
温め方で結果が変わる!?
授業でやる場合、どうやって加熱するかが大事です。実は今回、温め方をいろいろ試してみたのですが…
🟢 水から温めた場合 → 時間がかかりすぎた!(授業時間の関係から15分くらいで実験を終える必要がありましたが、15分では捉えきれませんでした)
例)
🟢 お湯(高温)から温めた場合 → 変化の瞬間を捉えきれず…
例)
🟢 ぬるま湯(約30℃)から温めた場合 → ちょうどいい!
つまり、ベストな方法は 「ぬるま湯スタート」!これなら授業内で無理なく観察できそうです!
まとめ
今回の実験では、パルミチン酸の融点付近で温度変化がゆるやかになることを確認できました。さらに、加熱の方法次第で観察のしやすさが変わるという新たな発見も!授業でやるときは、ぜひ**「ぬるま湯でスタート!」**を試してみてくださいね!